長井・あやめ公園、開花早まり今が見頃 1週間ほど最盛期

色とりどりの花が見頃を迎えているあやめ公園=長井市

 長井市のハナショウブ園「あやめ公園」の花が見頃を迎え、鮮やかさを増す園内を大勢の市民や観光客が散策している。

 近くの茶店のあるじが1910(明治43)年ごろ、利用客を楽しませようと植えたのが起源で、約3.3ヘクタールの敷地に500種類以上が植栽されている。今年は例年より1週間ほど開花が早く、今後1週間ほどが最盛期とみられる。

 深い紫の「長井小紫」、爽やかな青さの「野川の辺」など、原種に近いとされる固有種「長井古種」34種を観賞できるのも特徴。夫婦で福島市から訪れた公務員三浦祐策さん(53)は「こんなに種類があることに驚いた」と話し、色や模様の違いを楽しんでいた。

 15日は長井あやめまつりのオープニングセレモニーが行われ、「あやめ太鼓」の演奏などが披露された。7月7日までの期間中、縁日を模した出店や夜市、食の祭典など、土日を中心にさまざまなイベントが開かれる。

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