【早出し】「?」や「!」がいっぱい 最上川200キロを歩く、小学生探検リレー

洪水時に使用される排水ポンプ車の役割を学び、水の勢いに驚く子どもたち=中山町

 山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」は第6週の15日、山辺町山辺小(鈴木義彦校長)の4、5年生25人が簗瀬橋(寒河江市)から村山橋(天童市・寒河江市)までの区間を担当した。真夏のような日差しの下、児童たちは地域の豊かな自然を体感しながら、水害の恐ろしさや対策についても学び、防災の大切さを再確認した。

 同校で出発式を行い、国土交通省山形河川国道事務所の今野浩一流域治水課長が「最上川や須川のことは何でも聞いてほしい」とあいさつした。鈴木校長が「?」「!」を記した紙を掲げ「不思議なことをいっぱい見つけて、みんな一緒に頑張ろう」と呼びかけた。

 児童代表の5年磯辺綾那さん(10)と4年渡辺峻己(しゅんき)さん(9)がバトンとして引き継ぐ「ビッグフラッグ」を掲げ、5年長岡あさひさん(10)が「みんなで楽しい思い出をつくりたい」と決意を述べた。

 ぐんぐん上昇する気温に負けず、児童たちは最上川を左手に見ながら、中山町の最上川中山緑地周辺を歩いた。今野課長が2022年豪雨時の増水した最上川の写真を紹介すると、児童たちは目の前の穏やかな流れと比べて驚いた様子。排水ポンプ車や排水機場、樋門を見学して災害時の役割を学んだ。最上川の水質検査も体験し、きれいな川を保つ大切さを心に刻み、次にバトンをつないだ。

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