茅の輪くぐり、無病息災願う 山形・六椹八幡宮で「夏越の祓」

茅の輪をくぐって無病息災を願った夏越の祓=山形市・六椹八幡宮

 無病息災を祈る伝統行事「夏越(なごし)の祓(はらえ)」が15日、山形市の六椹(むつくぬぎ)八幡宮(渡辺市也宮司)で行われ、参拝者が青々とした茅(ち)の輪をくぐって身を清めた。

 夏越の祓は一年の前半の無事を感謝し、後半の平穏を祈願する宮廷行事が民間に広まったもの。6月30日に行うのが一般的だが、同八幡宮は祭礼に合わせて毎年同15日に行っている。

 巫女(みこ)舞などの神事に続き、参拝者が直径約2.5メートルの茅の輪の前に並んだ。人の形代(かたしろ)で体をなでて「払えたまい、清めたまえ」と唱え、右回り、左回りと作法にのっとって4回輪を通り抜けた。

 毎年参加し、30年以上になるという同市鉄砲町2丁目の無職峯田豊太郎さん(83)は「茅の輪をくぐると元気が出る。これからも健康でいられるよう願った」と話した。茅の輪は30日まで設置し、誰でもくぐることができる。

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