石川真佑 カメラを通して感じた、悔しさを胸に戦った姿

第3セット、ボールに食らいつく石川真佑。後方は古賀紗理那=福岡県北九州市の西日本総合展示場(撮影・中田匡峻)

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本3-0セルビア」(15日、西日本総合展示場)

 6大会連続の五輪出場が確定していた日本。だが13日のカナダ戦はフルセットの末、敗戦していた。14日は試合がなく、つめかけた多くのファン、何より選手たちは是が非でもセルビア戦に勝利したかったに違いない。

 その中でカメラを通して石川真佑(24)の姿は、シャッターを押し込んでしまいたくなるものがあった。得点やブロック成功に喜ぶ姿。何より、ボールに食らいつく姿は「絶対落としてたまるか」と言う気持ちが伝わってきた。結果、この試合で石川は両チーム最多の17得点を挙げた。

 13日のカナダ戦では「攻撃の決定率が落ちた」との理由で途中交代。ベンチではチームを鼓舞する姿も見せると同時に、唇をかみしめる悔しそうな姿も見られた。

 試合後には「悔しさがあった中で、力を出し切ろうと準備した」と話した石川。そのコメント通りの姿を感じたのは、私だけではなく会場にいたファンや仲間もそうだと思う。主将の古賀紗理那を中心としたチームだと思うが、石川の活躍もパリ五輪で勝っていくには必要不可欠だ。(デイリースポーツ・中田匡峻)

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