古橋亨梧、神戸戦凱旋で示した人格 劣勢の川崎サポーターに「諦めずに応援してあげて」

神戸対川崎に特別ゲストとして登場した古橋亨梧【写真:徳原隆元】

神戸vs川崎のハーフタイムに古橋が登場

ヴィッセル神戸は6月16日、J1リーグ第18節で川崎フロンターレと対戦。国立競技場で行われた一戦では、スコットランド王者セルティックに所属するFW古橋亨梧がハーフタイムに特別ゲストとして登場。開口一番は、古巣の神戸に対してのメッセージではなく、対戦相手の川崎のサポーターへのエールだった。

直近のリーグ戦で3戦未勝利と失速し、首位との勝ち点差が広がってきている昨季王者の神戸。国立競技場でホームゲームを迎えたなか、前半43分にDF酒井高徳のグラウンダーのクロスをFW武藤嘉紀が押し込んで先制に成功し、前半を1-0で折り返した。

ハーフタイムには、2018年から3年間にわたって神戸のエースとして活躍した古橋が登場。まずは古巣の神戸に対してではなく、0-1と劣勢を強いられている川崎のサポーターに向けて「皆さんの声は選手に届いていると思います。諦めずに応援してあげてください」と激励のコメント。そして、改めて神戸のサポーターに対し、「遅くなりましたが、昨季優勝おめでとうございます」と祝福の言葉を送っていた。

古橋は「僕も少しでも皆さんの目に届くように、遠い地でゴールを決め続けて頑張ります」と締め括り、両サポーターから喝采を受けていた。わずか1分間強のスピーチだったが、古橋の人柄の良さが垣間見えたシーンだった。(城福達也 / Tatsuya Jofuku)

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