桜並木 守り育てよう 北上・展勝地 講習で市民剪定

展勝地桜並木で剪定作業に当たる参加者

 北上市立花の市立公園展勝地などで15日、ボランティアで桜の世話をする「桜守講習会」が開かれた。参加した市民は桜の木を剪定(せんてい)し、自らの手で桜を守り育てる意識を共有した。

 100年以上の歴史を持つ展勝地の桜を、市民自ら愛着と誇りを持って守っていこうと2020年度から実施。剪定は23年度に続き行われ、市内の企業従業員とその家族、一般市民33人が参加した。

 隣接するみちのく民俗村で、市樹木管理アドバイザーを務める樹木医の小林勝さん(70)=青森県弘前市=が講話。剪定作業について「病害虫の被害枝を除去し、その拡大を防ぐのが一つの目的。通風、採光を良くして病害虫の発生を抑え、花芽を促進する。樹形、開花時の景観を保ち、歩行者の安全確保につながる」と必要性を語った。

 展勝地桜並木で、参加者が実際に剪定。はさみを使い混み合った並木の桜の根元、低位置の不要な枝を丁寧に切り取った。

© 岩手日日新聞社