長谷川博己『アンチヒーロー』最終回で大島優子は裏切らず 服の色に込められた真意と“岩田剛典は無罪”の逆転パラドクス

大島優子、長谷川博己(C)ピンズバNEWS

長谷川博己(47)主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系/毎週よる9時)が、6月16日に迎える最終回(第10話)に向け、視聴者の考察が盛り上がりを見せている。

同ドラマは、“アンチ”な弁護士・明墨正樹(あきずみまさき/長谷川)が、「正義の反対は、本当に悪なのだろうか?」と問いかけるリーガルドラマ。9日に放送された第9話のラストで、パラリーガル・白木(大島優子/35)の裏切りが発覚し、X(旧ツイッター)上では多くの視聴者からどよめきの声が。しかし、それはミスリードかもしれない。

そんな第9話は、12年前の糸井一家殺人事件で、志水(緒形直人/56)の唯一の冤罪の証拠だった動画が、伊達原検事正(野村萬斎/58)によって消された。赤峰(北村匠海/26)と紫ノ宮(堀田真由/26)は、志水が勾留中に書き遺した被疑者ノートを読み込み、刑事が「眼瞼下垂、弛緩性麻痺」と言っていたことに違和感を覚える。

一家殺害に使われた毒物として発表されている硫酸タリウムでは、眼瞼下垂、弛緩性麻痺は起きない。その症状はボツリヌス菌の可能性が高く、伊達原が科捜研に圧力をかけ、鑑定書を書き換えさせた疑いが。一方、明墨は紫ノ宮の父で千葉県警刑事部長だった倉田(藤木直人/51)と面会し、アリバイの動画を見たが伊達原に脅されて発表しなかったと聞き出して……という展開。

ドラマの終盤、白木の裏切りにより、明墨が羽木精工社長の殺害事件における証拠隠匿罪で逮捕された。X上では、桃瀬(吹石一恵/41)の墓参りをしている明墨に近づいて来た人物が、検察官・緑川(木村佳乃/48)に見えたため、《おそらく、伊達原の動きを緑川は明墨に伝えたのではないか》など、伊達原側だった緑川の協力に期待する声が。

■緋山・岩田剛典も逆転?

また、《残り1話って事は、白木の裏切りを掘り下げる時間はないし、苗字に色がついているし、白木は二重スパイって事かな?》《白木さんが盗撮被害者だとするならば、撮影した緋山を野放しにするのは許せないと思うし、大切にされてないじゃん私ってなるのも理解できなくもない》など、白木に関する考察なども盛り上がっている。

「白木の裏切りはミスリードの可能性があります。法律事務所員の中で白木だけが、毎回、カラフルな服を着ていましたが、それは、その放送話のキーマンを示していた可能性が高いんです。たとえば、第3話は赤いカーディガンで、赤峰担当の傷害事件のストーリーでした。今回は前半で緑のカーディガンを着ていたので、緑川が味方につくことを示唆しているのでは?

そんな白木が、第9話のラストで着ていたのは白いブラウスでした。名前から見てそれは自分のカラーで、次回のキーマンになることを示唆している可能性があります。羽木精工社長の殺害事件の証拠品である、緋山(岩田剛典/35)の血染めのジャンバーを渡していましたが、それは伊達原をひっかけるためだったのではないでしょうか」(ドラマライター/ヤマカワ)

伊達原を罠にハメるなら、緋山が無実でなければならないが、その緋山は罪を認めている。どうやって伊達原をハメるのか?

「最後のどんでん返しで、緋山はやっぱり殺していない。法律事務所員すらも欺いていた、となる可能性は十分です。なにしろ本作は“逆転パラドックスエンターテインメント”とうたっているので、真実が二転三転する可能性は高いでしょう」(前同)

志水(緒形)の冤罪を証明する緋山が盗撮した動画のデータは伊達原が消したことになっているが、緋山に盗撮を依頼した江越(迫田孝也/47)がまだ持っていたり、緑川が密かにコピーしている可能性が残っている。本作がどんな逆転劇で結末を迎えるのか注目したい。

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