楽天が球団史上初の交流戦V!就任1年目の今江監督「この位置にいれたのは投手陣のおかげ」「全員が必死に」つかんだ快挙 歓喜のジェット風船も

 レフトスタンドに向かってバンザイする楽天の監督、コーチ、選手(撮影・佐藤厚)

 「楽天5-3広島」(16日、楽天モバイルパーク)

 楽天が球団史上初めての交流戦優勝を達成した。ソフトバンクと勝率で並んでいたが、広島戦に勝利し、ライバルが阪神に敗れた。

 この日は敵失に乗じて3点を先制すると、三回に鈴木大が右翼へ1号2ランを放って貴重な追加点を奪った。以降は「投手陣のおかげ」と今江監督が四回から継投に入ることを決断。最後は守護神・則本が2失点しながらもしっかりとゲームを締めた。

 今江監督は「交流戦でこの位置にいられたのは投手陣のおかげ」とたたえた。「まずピッチャーが頑張ってくれましたし、野手では小郷がああいう形で目立って、いい形ができましたし。全員が必死になって戦っていかないと」と交流戦を振り返った。

 「あとは待つだけ」と語っていた指揮官。ヒーローインタビュー後、本拠地のビジョンではソフトバンク-阪神戦が映し出され、多くのファンがスタンドに残って試合を見つめた。ソフトバンクが敗れ、楽天の交流戦初Vが決まると、歓喜の大歓声がわき起こった。そして白のジェット風船がスタンドのファンから放たれ、優勝の余韻に浸った。

 これで31勝31敗の勝率5割でリーグ戦再開へと向かう楽天。就任1年目の指揮官が価値ある優勝を手にした。

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