もっとも速い犬種は?視力がすぐれている犬種は? 専門家が回答します!

人と犬の長い歴史から、さまざまな犬種が生まれ、世界には700~800もの犬種が存在しているといわれるほどです。そこで今回は、動物ジャーナリストの藤原尚太郎先生の監修のもと、個々の犬の能力や特徴ではなく、犬種そのものの特徴から「いちばん」を紹介します。

運動能力がもっともすぐれている犬種は【ボーダー・コリー】

引用元:Eudyptula/gettyimages

高い身体能力を生かしてドッグスポーツでも活躍

牧羊犬ならではの俊敏さや持久力、ジャンプ力など高い身体能力の持ち主。覚えのよさも相まって、ドッグスポーツでも大活躍しています! JKC主催のFCIインターナショナルアジリティー競技大会(2023年6月開催)では、ボーダー・コリーが最多の273頭参加(申し込み頭数910頭)。

視力がもっともすぐれている犬種は【アフガン・ハウンド】

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一説によると1㎞ 先の獲物が見えるとされるほど

アフガニスタン原産の犬で、視覚によって獲物を発見するサイト・ハウンドのひとつ。距離感も的確に把握し、1㎞離れていても、獲物がいることがわかるといわれています。草原を見下ろせる高台から、獲物を目で確認し、追いつめていく猟が得意だったそう。

嗅覚がもっともすぐれている犬種は【ブラッドハウンド】

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すぐれた嗅覚を生かして、海外では警察犬としても活躍

ベルギーの修道院で飼育されていた、嗅覚のすぐれた狩猟犬がルーツとされるブラッドハウンド。世界では近年、すぐれた嗅覚を生かして警察犬として活躍。「アメリカの警察では、1頭のブラッドハウンドが600人以上の犯人を捕らえた実績もあるんですよ」(藤原先生)。

海での泳ぎがいちばん得意な犬種は【ニューファンドランド】

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漁師の手伝いや水難救助をしていた泳ぎの名手

カナダ・ニューファンドランド島が原産で、水中回収犬として漁の手伝いや、海で遭難した漁師の救助などをしていました。指の間にある水かきのような膜や、水をはじく分厚い被毛により、長時間泳ぐことも可能。「今も水難救助犬として働く泳ぎの名手」(藤原先生)。

いかがでしたか? 改めて犬種の多様性がわかり、興味深かったのではないでしょうか。これを機に愛犬の犬種についても、得意なことを調べてみるとおもしろいかもしれませんよ。

お話を伺った先生/動物ジャーナリスト 藤原尚太郎先生
参考/「いぬのきもち」2024年2月号『犬種なんでもいちばんクイズ』
文/いぬのきもち編集室

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