ソフトバンク・小久保監督 優勝争いは「自分の中では想定外」柳田離脱、山川は18戦ノーアーチの3打点と振るわず

 劣勢の試合展開に渋い表情の小久保監督(右端)=撮影・山口登

 「ソフトバンク1-4阪神」(16日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクは交流戦最終戦に敗れ、5年ぶり9度目の交流戦優勝を逃した。

 試合前時点で楽天と同率首位。この日、楽天が先に勝利したため、ソフトバンクが勝利した場合の決着は得失点率差(TQB)に委ねられた。仮に、ソフトバンクが九回裏にサヨナラ勝ちを決めていればTQBの差で優勝だったが、最終回の攻撃も無得点に終わりⅤ逸となった。

 それでも小久保監督は「優勝の可能性のところまで来たのは自分の中では想定外だった。最低(勝率)5割という目標でやってきた。4日間ゆっくり休んで(リーグ戦再開の)中盤戦に入りたいと思います」と話した。

 交流戦では2カード目初戦だった5月31日の広島戦(みずほペイペイドーム)でチームの柱である柳田悠岐外野手が負傷離脱。さらに主砲の山川穂高内野手は全18試合に4番打者で出場したものの0本塁打3打点と振るわなかった。

 それでも12勝6敗と大きく勝ち越した。小久保監督が「投手陣と近藤の活躍。栗原の状態も上がっていた。誰かが悪ければ誰かがカバーする。そういうのが上手くいったと思います」と語るように、パ・リーグ首位を独走するチームの底力を示した今年の交流戦だった。

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