トルコの地で評価高める中、代表で本領発揮求められる多才なレフティー/セバスティアン・シマンスキ(ポーランド代表)【ユーロ2024】

ポーランドの注目はS・シマンスキ[写真:Getty Images]

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。

今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。

■ポーランド代表
出場回数:4大会連続5回目
最高成績:ベスト8(2016)
ユーロ2020結果:グループリーグ敗退
予選結果:グループE・3位
監督:ミハウ・プロビエシュ

◆注目選手
MFセバスティアン・シマンスキ(フェネルバフチェ)
1999年5月10日(25歳)
代表で本領発揮求められる多才なレフティー。プロビエシュ新体制移行後は直近の5連勝を含め8戦無敗と好調を維持して今大会に臨むビアウォ・チェルヴォーニ。だが、大会直前にアルカディウシュ・ミリクの戦線離脱に絶対的エースのレヴァンドフスキ、シフィデルスキと前線の主力が揃って負傷。大きな不安を抱えて今大会に臨む形なった。

ピョンテク、ブクサと代表での経験・実績のあるストライカーは控えるが、少なくともエースが不在となる初戦に向けてプロビエシュ監督は[3-5-2]から[3-4-2-1]への変更を含め異なるアプローチを採用する可能性もある。そういった中で活躍が期待されるのが、S・シマンスキだ。

レギア・ワルシャワの下部組織育ちでディナモ・モスクワ、フェイエノールトで活躍したクリエイティブな攻撃的MF、は昨年夏にフェネルバフチェへ完全移籍。加入1年目となった今季は公式戦55試合に出場し、13ゴール19アシストと圧巻の数字を記録。プレミアリーグやセリエAの強豪が熱視線を注ぐ存在となっている。

ただ、34キャップを刻む代表では中盤の準主力にとどまっており、窮地のチームを救うため、個人の価値を高める上でも今大会での本領発揮を期待したい。インサイドハーフやシャドーのポジションでジエリンスキと共に攻撃の起点を担いながら、レンジを問わない高精度の左足シュートで決定的な仕事を果たしたいところだ。

◆試合日程
6月16日(日)
《22:00》
【D】ポーランド代表 vs オランダ代表

6月21日(金)
《25:00》
【D】ポーランド代表 vs オーストリア代表

6月25日(火)
《25:00》
【D】フランス代表 vs ポーランド代表

◆招集メンバー
GK
1.ヴォイチェフ・シュチェスニー(ユベントス/イタリア)
12.ウカシュ・スコルプスキ(ボローニャ/イタリア)
22.マルシン・ブルカ(ニース/フランス)

DF
2.バルトシュ・サラモン(レフ・ポズナン)
3.パヴェウ・ダビドビチ(エラス・ヴェローナ/イタリア)
4.セバスティアン・ウォルキエビチ(エンポリ/イタリア)
5.ヤン・ベドナレク(サウサンプトン/イングランド)
14.ヤクブ・キヴィオル(アーセナル/イングランド)
15.ティモテウシュ・プハチ(カイザースラウテルン/ドイツ)
18.バルトシュ・ベレシンスキ(エンポリ/イタリア)

MF
6.ヤクブ・ピオトロウスキ(ルドゴレツ/ブルガリア)
8.ヤクブ・モデル(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド)
10.ピオトル・ジエリンスキ(ナポリ/イタリア)
11.カミル・グロシツキ(ポゴニ・シュチェチン)
13.タラス・ロマンチュク(ヤギエロニア・ビャウィストク)
17.ダミアン・シマンスキ(AEKアテネ/ギリシャ)
19.プジェミスワフ・フランコフスキ(RCランス/フランス)
20.セバスティアン・シマンスキ(フェネルバフチェ/トルコ)
21.ニコラ・ザレフスキ(ローマ/イタリア)
24.バルトシュ・スリシュ(アトランタ・ユナイテッド/アメリカ)
25.ミハウ・スクラシ(クラブ・ブルージュ/ベルギー)
26.カツペル・ウルバンスキ(ボローニャ/イタリア)

FW
7.カロル・シフィデルスキ(エラス・ヴェローナ/イタリア)
9.ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ/スペイン)
16.アダム・ブクサ(アンタルヤスポル/トルコ)
23.クシシュトフ・ピョンテク(イスタンブール・バシャクシェヒル/トルコ)

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