「inゼリー」初となる小中学生向け成長応援商品 「子どもにも飲ませてよいのか」の声受け開発 森永製菓

森永製菓は「inゼリー」ブランドで初めて小学校高学年から中学生の成長期の子どもをメインターゲットにした成長応援型商品「成長期サポート グレープ」「同 アップル」を3月19日から発売している。

ユーザーの裾野拡大と次世代ユーザーの育成が目的。

お客様相談室に多く寄せられた“「inゼリー」を子どもにも飲ませてもよいのか”という生活者の声も開発の一因となった。

4月8日、取材に応じたマーケティング本部健康マーケティング部ゼリーカテゴリーの椎原悠太氏は「子どもの飲用に関するお問い合わせをいただくこともあったことや、子どもと『inゼリー』の接点を増やしたい思いから、安心してお子様に飲んでいただけるものを作ろうと考えた。成長期に嬉しい栄養素を入れた上でおいしく飲めるゼリーを開発した」と話す。

「成長期サポート」2品とも、1食分のカルシウム、ビタミンD、鉄分、ブドウ糖を配合している。

同社独自の強みとしては栄養素の苦味などのネガティブな味わいをマスキングするフレーバリング技術を挙げる。「他のお子様用のゼリーよりも多くの栄養が入っており、クセのある風味の栄養素もおいしく飲めるように上手く隠す技術を使っている」と胸を張る。

開けやすいキャップを採用したのも特徴。

「子どもの頃に飲んだものや食べたものは、印象に残りやすい。早い段階で『inゼリー』ブランドに触れていただくことで、『inゼリー』に関わる時間を長くしたい」と話す。

3月中旬以降から4月にかけては、全国のスポーツクラブや地域のスポーツチームで総計10万個のサンプリングを実施しトライアルを促進している。

サンプリングは商品と商品特徴を分かりやすく伝える漫画の冊子をセットにしている。

今後の注力チャネルには、スーパー・量販店・ドラッグストアを想定する。スーパー・量販店では、吊り下げ什器も用意し、複数個所での売場づくりも提案している。

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