県職員採用1次試験357人挑む 現行方式で最少、倍率2.4倍

岡山大で行われた岡山県職員採用1次試験

 2025年度入庁の岡山県職員(大卒程度)の1次試験が16日、岡山と東京の2会場で行われた。採用予定の150人に対し、計357人が受験。受験者数は現行方式となった02年度以降で最も少なく、倍率も2.4倍と前年度の3.6倍を大きく下回った。

 教養に加え、専門試験や適性検査などを実施。土木や電気といった技術職については教養を廃止し、民間の採用で用いられる「SPI」などに近い試験を行った。岡山会場の岡山大津島キャンパス(岡山市北区津島中)では339人が臨み、試験官から注意点などを聞いた後、緊張した面持ちで問題に取り組んだ。

 定年退職者の増加などに伴い採用人数は前年度から45人増。内訳は行政76人、土木21人、農業15人など。出願者に対する受験者の割合は73.0%(速報値)で、前年度(72.6%)を上回った。

 16日は県警行政職員(大卒程度)の1次試験も同キャンパスであり、10人の採用予定に92人が受験した。

 1次試験の合格発表は県職員が25日、県警行政職員が7月3日。2次試験の面接を経てそれぞれ8月中旬に最終合格者を発表する。

© 株式会社山陽新聞社