海鳴りの像お浄め 少年航空兵士30人が一般乗客として刻銘が判明 那覇・沖縄

今月23日の慰霊の日を前に太平洋戦争中に海で亡くなった人たちを祀る「海鳴りの像」で清掃活動が行われました。

那覇市若狭にある海鳴りの像は戦時中にアメリカ軍の攻撃を受けて沈没した嘉義丸や湖南丸など戦時遭難船舶25隻に乗船していた1900人あまりの名前が刻まれた慰霊碑です。

15日は遺族会を中心に草木を刈ったり刻銘版や像の汚れを落としました。

▽戦時遭難船舶遺族会 大城敬人事務局長:
「冷たい海深くでそのまま居られることについてはいつも心を痛めて、そういうことでここに来て心から弔おうという気持ち」

今年は国が保管していた海軍少年航空兵士の名簿と刻銘とを照合する作業が初めて行われました。

軍事機密だった少年航空兵士は一般乗客として名簿に記載されていて、それを知った遺族が今年3月初めて像を参拝しました。

15日は30人の名前が刻銘されていることが確認され遺族会は引き続き調査を行うとしています。

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