広島・新井監督「いい交流戦、レベルアップしていると思う」10勝8敗で交流戦フィニッシュ

 交流戦最終戦、楽天に敗れた新井監督(撮影・佐藤厚)

 「楽天5-3広島」(16日、楽天モバイルパーク)

 広島は序盤の守乱が響き連勝が3で止まった。だが、交流戦は7年ぶりの勝ち越しで10勝8敗、「貯金2」でフィニッシュ。セ・リーグ首位の座を守り、21日から再開するリーグ戦へと向かう。

 打線は一回、二回と得点圏に走者を進めるも、いずれも併殺打で無得点に終わった。八回に末包が9戦ぶりの打点となる適時打を放って1点を奪い、九回は則本を攻めて2点差に詰め寄るも最後は逃げ切られた。

 先発・アドゥワは6回5失点(自責点3)。二回は、菊池の今季初失策と堂林の失策などで3点を失い、三回は鈴木大に2ランを浴びた。以下、新井貴浩監督(47)の一問一答。

 ◇  ◇

 -初回、二回は攻守ともに厳しい展開に。

 「エラーというのはあるから。いつも、しっかり守って助けてもらっているので」

 (自ら続けて)

 「アドゥワも、鈴木くんの本塁打は、打った方がうまかった。また少し期間は空くけど、次の登板に備えてもらいたい」

 -末包は久々の打点。

 「追い込まれていたけど難しい球をね。カウントによってバッティングを変えることもできているし。試合には負けてしまったけど、八、九回と相手チームのセットアッパーとクローザーから得点して最後まであきらめない、いい攻撃だった」

 -遠藤が今季初登板で2回無失点。

 「本人も緊張したと思うけど、結果ゼロで抑えているんで、また次の登板機会というのを楽しみに見たい」

 -チーム力で勝ち越した交流戦だった。

 「そうよね。パ・リーグの本拠地ではDHがあって、それも含めて、いろいろ試しながら、若い選手を使いながらやっていきたいと思っていた。勝ち越したし若い選手も経験を積みながら、思い描いていた交流戦を送れたと思います。交流戦前と交流戦後だったら、チームの力もまたレベルアップしていると思うし、いい交流戦でしたね」

© 株式会社神戸新聞社