J1神戸が4試合ぶりのリーグ戦勝利 FW武藤の9試合ぶりゴールによる1点を守り切る

 後半、右サイドをドリブルで切リ込む神戸・武藤(撮影・園田高夫)

 「明治安田J1、神戸1-0川崎」(16日、国立競技場)

 神戸がFW武藤の9試合ぶりゴールで挙げた1点を守り切り、5月15日・福岡戦以来、4試合ぶりのリーグ戦での勝利を手にした。

 試合が動いたのは前半43分。エリア内右からDF酒井が放ったシュートに反応したFW武藤が、ファーサイドで左足で押し込み先制のゴールネットを揺らした。9試合ぶりの得点には「空きすぎましたね」と苦笑い。それでも「酒井選手を信じてあそこに走り込んだ。ゴール前に詰めていくのは本当に重要だとあらためて思った」と話した。

 12日の天皇杯・富山戦では前半の途中からの出場も、後半35分に途中交代。吉田監督は「天皇杯の時は少し膝に違和感があるということだった。ドクターの診断と検査もして問題がなかったので今日はスタメンで使った」と説明した。

 武藤自身も「調子は万全ではなかったし、パフォーマンスに納得はしていない」としたが、「上位と離されるわけにはいかなかった。今日の試合は今季を占うよう一戦だと思って臨んだ」という強い気持ちが呼び込んだ決勝弾でもあった。

 吉田監督も「この6月は踏ん張りどころだと思うし、ここでどれだけ上位陣から勝ち点3を取れるかだと思う」と位置づける勝負どころで勝利を手にし、リーグ連覇へ首位・町田を追走する。

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