元横浜フリューゲルスの前田さん フットゴルフで活躍「奥深さと楽しさ伝えたい」 20日に仏で大会

フットゴルフの国内ツアーでプレーする前田さん(本人提供)

 サッカー・Jリーグの横浜フリューゲルスでエースストライカーとして活躍した前田治さん(58)が、欧米を中心に楽しまれるフットゴルフのプレーヤーとして世界を飛び回っている。20日からはフランスで行われるマスターズ大会に出場。「まだまだ知名度の低い競技。自分の活躍で競技の奥深さと楽しさを伝えたい」と話す。 

 現役引退後は指導者や解説者としてサッカーに関わり、現在も横浜市都筑区でサッカースクールを運営する。一方「(現役時代は)三ツ沢での試合後は釣りかゴルフに直行していた」と笑うほど趣味にも熱く、一時期はゴルフのプロを目指していたという。 

 2021年に友人の誘いでフットゴルフのコンペに出場したことがきっかけとなった。初めてのプレーにもかかわらず、あっさりと優勝。「コーナーからコーナーへボールを運ぶ。選手同士、遊び感覚でやったこと」と懐かしさを覚えた一方、起伏のあるゴルフ場でのボールコントロールやゆっくり蹴るといったなじみのない動きの難しさに夢中になった。以降は国内外のツアーに参加し、アジア太平洋地域のシニア+(55歳以上)の区分では13日現在で3位のランクを誇る。

 昨年5月には米フロリダ州で行われたワールドカップ(W杯)にシニアの部代表として出場。ゴルフに負けない人気競技としてフットゴルフが受け入れられる様子に圧倒された。「日本ではどうしてもゴルフへの影響を考えてコースの端にカップが掘られている。グリーンど真ん中で堂々とプレーできるW杯は爽快だった」と競技環境の違いに感動した。

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