バレーボール女子日本代表〝パリ前哨戦〟東京五輪女王との「日米決戦」にストレート負け 目標の世界ランク5位上昇ならず【ネーションズリーグ】

第1セット、スパイクを放つ荒木彩花(撮影・中村太一)

◆バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会1次リーグ最終週 日本0―3米国(16日、北九州市西日本総合展示場)

パリ五輪への出場が確定している世界ランキング7位の日本が、東京五輪金メダルで出場権を得ている同5位の米国に0―3(15―25、18―25、24―26)のストレート負けを喫した。日本は8勝4敗。目指していた五輪本番での組み分けで優位になる世界ランキング5位以内に上昇する可能性も消滅した。1次リーグ最終戦で〝五輪前哨戦〟ともなった一戦で悔しい敗戦。日本は20日からバンコクで開催される決勝大会に出場する。

スタートは岩崎こよみ(埼玉上尾)林琴奈(JT)古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身、石川真佑(ノバラ)山田二千華(NEC)荒木彩花(久光)=福岡県大野城市出身、リベロは小島満菜美(NEC)。

第1セット序盤は米国の高さと強打に苦戦した。日本も粘り強いレシーブで対抗したほか、エースの古賀の得点などで7―7の同点に追いつき、岩崎の1枚でのブロックも決まって一時先行。ところがその後5連続での失点を喫するなど主導権を奪われてこのセットを失った。

第2セットは日本が先行する形でスタートしたが、米国の強打の勢いは衰えない。4連続失点などでビハインドが拡大。日本も和田由紀子(日本協会)の得点などで食い下がったが及ばなかった。

第3セットは序盤から互いに得点を取り合う展開に。日本は石川や和田らが要所で正確なスパイクを相手陣内に打ち込んで粘ったが、最後は振り切られた。

(世界ランクは試合前現在)

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