ライブストリーミングのブラインドデート、中国の若者の間で人気に―豪メディア

オーストラリアのABCニュースにこのほど、「ライブストリーミングのブラインドデートが中国の若者の間で人気になっている」とする記事が掲載された。写真は本文とは関係ありません。

中国メディアの環球時報によると、オーストラリアのABCニュースにこのほど、「ライブストリーミングのブラインドデートが中国の若者の間で人気になっている」とする記事が掲載された。

ブラインドデートとは、未知の男女が友人などの紹介を通じて2人だけで会ってデートすること。

記事がまず紹介したのが、中国の若者に人気のSNS「小紅書(レッド)」によるライブストリーミングでブラインドデートを楽しむ28歳の女性、リン・ズージュエンさんだ。

何百人もの見知らぬ人がリンさんのオンラインでのブラインドデートを視聴しているそうで、「このプラットフォームを使い始めてわずか2、3カ月で3人の男性から好意を寄せられた」といい、「現実のブラインドデートで相手との関係を一段と深めるためにぎこちなく会話するのに比べると、オンラインデートルームは気軽に楽しめる」と語る。

リンさんによると、中国でオンラインデートルームが流行する背景には、若い世代が親世代ほど人と直接会って交流する時間を過ごさなくなったことがある。「交友のため外出するにしても、友達にパーティーに誘われるにしても、私たちはほとんどの時間をスマホ上で過ごしている」という。

記事によると、恋愛をテーマにしたビデオ会議通話の「デートルーム」には最大9人が参加でき、誰でもそれを視聴できる。参加者は自己紹介をして、自分自身についての情報を提供することが求められる。

リンさんによると、好印象を残そうと、腹筋を自慢したり、ダンスを披露したりする男性もいた。多くの人は自分が誰に好意を抱いているかを明確にし、視聴者は彼らが仲良くなれるようコメントすることがよくある。デートルームはうまくいけば数時間続くこともあるという。

デートルームに参加して2カ月になるという四川省の40歳の男性、フォン・ハンジョウさんによると、オンラインデートルームは出会い系アプリよりも優れているといい、「出会い系アプリでは通常、写真や短い動画しか見られない。デートルームで実際に人が話しているのを見るのとは全く違う」と語る。

記事によると、オンライン形式は中国の若者の忙しい生活に適している。この傾向は、両親が収入や住宅状況、教育などの物質的な側面を重視して結婚相手を探す中国の伝統的なお見合いとは大きく異なる。(翻訳・編集/柳川)

© 株式会社 Record China