「思いを伝えに越前に来たのではない」? 宣孝がまひろに心を動かされた瞬間は…【佐々木蔵之介が語る】

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俳優の吉高由里子さんが主演する大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合・午後8時)の第24回「忘れえぬ人」が6月16日(日)に放送され、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイト内で更新された。今回は、まひろに求婚した藤原宣孝演じる佐々木蔵之介さんのコメントを紹介する。(※読みやすいようにコメントを一部編集・修正しております)

「思いを伝えにきたのではない」まひろへの求婚

――まひろへの告白について

(宣孝は)思いを伝えに越前に来たのではないとは思っています。越前に来て、ある光景を見て、そしてその時に為時さんもいなくて2人になってしまって、話をしていて久しぶりに会ったまひろに対して、話しながら食事しながら琵琶を聴きながら心が動いていったという感じですかね。用意してきたわけではないと思うんですけどね。

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「こんな気持ちを久しぶりに味わった」心が動かされた瞬間

――まひろへの思い

途中の話の中で、(まひろに)実資さんを薦めてみたり、為時さんに「宣孝殿の息子はどうだ」と言われて全面的に阻止して拒否してるんですけれども……。

そういう状況もありつつ、あくまでも立ち位置的には心情的にはそういうところだったのですが、為時さんが越前守になって「まひろが一緒に行く」となって、いつものように会話しているときに、ふと「ん? なんかそうなってしまうとどうなるのかな?」という思いがあり、実際離れて合わなくなると今までは意識していなかったものが、なんだろうこの、喪失感とは言わないですけど、「なんだろうこれ」というのは思っていたのかもしれない。

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それで越前に来て会って話して、変わらずこの彼女の自由な気持ちであるとかそういう発想に触れて、これは「こんな気持ちを久しぶりに味わったな。また違う世界を見せてもらったな」ってセリフにもあるんですけど、そんなふうに感じて心がゴロゴロゴロっと動いていったというふうに、自分はあの会話の中でドラマが起こっていったというふうに思っています。

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第24回「忘れえぬ人」あらすじ

宣孝から求婚され、さらには、周明からも一緒に宋へ行こうと誘われるまひろ。しかし、心の内には道長(柄本佑さん)が……。

一方内裏では、一条天皇(塩野瑛久さん)が定子(高畑充希さん)と生まれた姫皇子に会いたい気持ちを募らせていた。詮子(吉田羊さん)は一条の願いをどうにかかなえてあげてほしいと道長に懇願する。行成(渡辺大知さん)の案で、内裏の外で会えることとなったのだが……。

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『光る君へ』

『光る君へ』は、平安時代中期の貴族社会を舞台に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。のちの紫式部であるまひろが、藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で「光源氏=光る君」のストーリーを紡いでゆく姿を描く。脚本を手掛けるのは、『セカンドバージン』や『知らなくていいコト』『恋する母たち』などで知られる大石静さんで、今回が2度目の大河ドラマ執筆となる。

THE GOLD 60編集部

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