33歳初の五輪メンバー入りへ決意 久光所属の渡辺彩「残れるように自分のやれることをやりきる」【バレーボール・ネーションズリーグ

第3セット、得点が決まり、喜ぶ渡辺彩(中央)(撮影・中村太一)

◆バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会1次リーグ最終週 日本0―3米国(16日、北九州市西日本総合展示場)

パリ五輪への出場が確定している世界ランキング7位の日本が、東京五輪金メダルで出場権を得ている同5位の米国に0―3(15―25、18―25、24―26)のストレート負けを喫した。日本は8勝4敗。目指していた五輪本番での組み分けで優位になる世界ランキング5位以内に上昇する可能性も消滅した。1次リーグ最終戦で〝五輪前哨戦〟ともなった一戦で悔しい敗戦。日本は20日からバンコクで開催される決勝大会に出場する。

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献身的なプレーで存在感を示した。第3セットから出た渡辺彩だ。持ち前のスピードを生かしたブロックなどで東京五輪女王の米国に応戦。24―26と競り合う展開に貢献し「ブロックでコースを限定させることなどを意識した」と振り返った。

宮城県出身の33歳。古川学園高(宮城)を経てトヨタ車体や日立などでプレー。2024~25年シーズンから久光に活躍の場を移す。自身の新天地となる九州での代表戦では、12日の韓国戦でも第3セットに貴重な得点を挙げて勝利に導いた。

20日にバンコクで開幕する決勝大会は、渡辺にとって初の五輪メンバー入りへ重要なアピール機会にもなる。「最終メンバーに残れるように自分のやれることをやりきる」。ラストチャンスと捉える五輪代表の座を必ず勝ち取る。

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