バレー女子 敗戦の中で和田キラリ「流れを爆発的に変えられる選手に」チーム2位の11得点で存在感

 第2セット、スパイクを打つ和田由紀子(撮影・中田匡峻)

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本0-3米国」(16日、西日本総合展示場)

 すでに6大会連続のパリ五輪出場が確定した日本が、2021年東京五輪金メダルの米国と対戦し、0-3(15-25、18-25、24-26)で敗れた。8勝4敗で20日から始まる決勝大会(バンコク)に進む。

 ストレート勝ちなら世界ランク5位上昇もあったが、その可能性は消滅。3グループに分かれる五輪1次リーグでは、強豪国と戦う可能性が上がった。

 第1、2セットを落とし、迎えた崖っぷちの第3セット。これまでリリーフサーバー起用が多かった和田が存在感を発揮した。第2セットからコートに立ち、爆発音が響くほどのパワーサーブを何度もさく裂。ライトからの強打でも得点を重ね、守備では横っ跳びのレシーブで米国の強打を拾った。チーム2位の11得点を記録した。

 2012年ロンドン五輪以来のメダル獲得を狙うパリ五輪までは、この日で残り40日。活躍に期待のかかる22歳は「流れを爆発的に変えられる選手になりたい。どんな場面で出てもいい流れを持ってこらるように、いい顔をしてコートに立ちたい」と先を見据えた。

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