オランダ、クーマン監督の采配的中で初陣を逆転勝利 2-1でポーランド下す

勝利を収めたオランダ代表【写真:ロイター】

オランダは先制点を奪われるも2-1で白星スタート

欧州選手権(EURO)は現地時間6月16日にグループリーグD組の初戦、オランダとポーランドの対戦が行われ途中出場のFWワウト・ウェフホルストによる決勝ゴールでオランダが2-1の勝利を収めた。

フランスと同組だった予選で2位通過してきた強豪オランダに対し、ポーランドはプレーオフを経由して決勝ではウェールズを相手にPK戦を制してギリギリの出場権獲得になった。

序盤からオランダが押し込み、左サイドのFWコーディ・ガクポによる突破や中央でFWメンフィス・デパイが変化をつける攻撃でゴールに迫った。しかし先制点はポーランドに生まれ、前半16分に左コーナーキックにニアサイドでFWアダム・ブクサが打点の高いヘディングで合わせて流し込んだ。

失点にも攻勢を緩めないオランダは前半22分、ゴール前のこぼれ球に詰めたデパイが決定機を迎えるもシュートをクロスバーの上に打ち上げてしまう。それでも前半29分、ガクポが左サイドからカットインしてゴール正面へ回り込んできて放ったシュートは相手に当たってコースが変わり、ポーランドの名手GKヴォイチェフ・シュチェスニーの逆を突いてゴールに吸い込まれた。

ガクポは前半終了間際にもDFナサン・アケのラストパスをゴール前で合わせる決定機を迎えたが、ここではシュートが枠外。1-1の同点で前半を終えた。

後半に入ってもオランダの攻撃回数が多い一方で、ポーランドも押し込まれてもブロックを組んだディフェンスで対峙。DFダンゼル・ダンフリースが攻撃参加して放ったシュートもDF陣とシュチェスニーでブロックするなど同点のまま試合が進んでいった。

オランダはラスト10分でガクポとデパイを下げてFWジェレミー・フリンポンとFWワウト・ウェフホルストをダブル投入。すると後半38分、左サイドからドリブルで持ち上がって攻撃参加してきたアケのラストパスにウェフホルストが合わせシュチェスニーの牙城を打ち破った。

ロナルド・クーマン監督の采配が的中する形で決勝点を奪ったオランダが2-1で勝利し、初戦の勝ち点3を手に入れた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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