女子バレー 東京五輪「金」米国に完敗 古賀紗理那「結構差を感じた」20日開幕の決勝大会で課題克服へ

 第3セット、ボールを追う古賀(中央)ら日本代表選手(撮影・中田匡峻)

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本0-3米国」(16日、西日本総合展示場)

 「買取大吉 バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会」の1次リーグが行われ、日本は米国に0-3で敗れ、8勝4敗で1次リーグを終えた。バンコクで行われる決勝大会は20日に開幕する。米国は7勝5敗。ともにパリ五輪出場権獲得が確定している。

 パリ五輪でメダルを争う強敵に完敗だ。日本は福岡大会最終戦で東京五輪金メダルの米国と対戦し、ストレート負け。世界ランク5位上昇は消滅し、パリ五輪1次リーグでは強豪国と同じ組で争う可能性が高まった。古賀紗理那は「結構差を感じた。スパイカーがプッシュで落としたり、工夫して(点を)決めていた。私たちもしていかないといけない」と白旗を上げた。

 組織的な守備、多彩な攻撃を仕掛ける相手に序盤から大苦戦。丁寧なトスで立て直しを図るも、逆にスピードが落ちたことで相手ブロックにつかまった。第3セット20-24とマッチポイントを許した場面では、和田や石川の強打でジュースに持ち込む意地を見せたが、最後は平均身長で10センチ以上高い米国に力負け。真鍋監督は「セッターからのスピードが遅くなるとブロックされる。安全にいくと、このような形になる」と反省した。

 パリ五輪切符獲得を目指して臨んだネーションズリーグ。第1週からトルコなどの強敵を撃破して世界ランクポイントを積み重ね、14日に6大会連続の五輪出場が決まった。

 この日は力の差を見せつけられたが、得た課題はパリ五輪での勝負のカギ。克服することで2012年ロンドン五輪以来のメダルが見えてくる。「去年より戦術的にサーブが打てるようになったし、コート内での落ち着きが増えている」とチームの成長を語る古賀。本番までは40日を切った。万全の準備で夢舞台に乗り込む。

 ◆ネーションズリーグ・女子決勝大会 1次リーグの上位7チームと開催国の計8チームが進出し、トーナメント方式で優勝を決める。20~23日にバンコク(タイ)で開催される。男子は18日に1次リーグの第3週が始まり、8チームによる決勝トーナメントは27~30日にウッジ(ポーランド)で開催される。

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