【試合詳細】6・15 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs藤原秀旺 【インディー統一タッグ】定アキラ&後藤恵介vsマスクドミステリー&趙雲子龍 【インディー統一6人タッグ】瀧澤晃頼&神崎ユウキ&橋之介vs政岡純&木下亨平&ガイア・ホックス

『CONVICTION 6』
日程:2024年6月15日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:187人(満員)

▼「新木場闘会始」 15分1本勝負
○阿部史典(格闘探偵団)
8分0秒 裏足4の字固め
●KURO-OBI(トライフォース柔術アカデミー)

▼「スペシャルタッグマッチ」 30分1本勝負
[Speed of Sounds]ツトムオースギ(フリー)/●バナナ千賀(フリー)
10分16秒 股割り
[ラッキービッグサーカス]藤田ミノル/○星誕期

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ王座決定戦」 60分1本勝負
瀧澤晃頼/神崎ユウキ/●橋之介(フリー)
15分0秒 Ambitions→片エビ固め
○政岡純(フリー)/木下亨平(ダブ)/ガイア・ホックス(フリー)
※政岡&木下&ガイアが第8代王者組となる。

▼「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/ゴキブリ商会】○定アキラ(AlmaLibre)/後藤恵介(フリー)
12分42秒 スーパー・パワーボム→体固め
【挑戦者組】●マスクドミステリー/趙雲子龍(新北京)
※第7代王者組が初防衛に成功。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合ノーDQマッチ」 60分1本勝負
【王者】●ガッツ石島
18分20秒 ロマンチックを突き抜けろ!→片エビ固め
【挑戦者/ゴキブリ商会】○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
※第7代王者が6度目の防衛に失敗。秀旺が新王者となる。

秀旺がガッツからインディー統一無差別級王座奪取!定&後藤がタッグ王座防衛でゴキブリ商会大躍進!政岡&木下&ガイアが6人タッグ王座戴冠!

ゴキブリ商会定例記者会見

開場後、屋外にてゴキブリ商会が観衆へ資料を配布し勝手に定例記者会見を開催。

ゴキブリ商会の面々が日本社会が抱える医療・保険・福祉・介護の問題を糾弾すると、聴衆はシュプレヒコール。子育て支援。青少年の健全育成こそが解決の鍵であることを熱弁していると、石川会長が革命者たちがゴキブリの言論の自由を侵害。秀旺の声によって目覚めた聴衆は唾棄すべき資本家へブーイングを浴びせる。すると、激怒したガッツが乱入してきて記者会見を強引に解散させてしまった。

なお、ゴキブリ商会は医療費や保険料の無償化をアジテーションしていたが、配布された資料には小さい文字で「今回のみ会見資料無料配布。次回から負担金50円徴収いたします」との記載あり。支持者からはしっかりと集金していく模様だ。

その後、石川会長&ガッツはリング上でアナウンスコーナーを開始。2024年6月22日(土)の10:30より新宿三丁目駅前にて商店会プロレスを開催することを発表した。

その後、引き上げていったガッツをクレイジーユニオンの面々が襲撃。翌日の地下闘技場での決戦を煽るだけ煽り、そのまま荷物をまとめて本当に帰っていった。
リングに残ったTTT所属4人のオープニングコールによって大会がスタート。

第1試合

今回のオープニングマッチはどことなくハードヒットな香りがする阿部とKURO-OBIのシングルマッチ。KURO-OBIはTTT初参戦だ。

しっかりと握手を交わしてからゴング。
ジリジリと見合ってから阿部が片足タックルで倒すも、KURO-OBIがグラウンドで回転しながら阿部の腕を下から絡め取る。腕十字を狙おうとしたところで阿部がロープに足をかける。
KURO-OBIが床に寝て阿部を誘うも、阿部は付き合わず。KURO-OBIが立ったところで阿部が組み付いていくが、KURO-OBIが巧みなボディコントロールでグラウンドに引き倒して上を取り、阿部の回避に合わせて腕を取っての三角絞め。阿部が足を獲ってレッグロックに捕らえていくが、KURO-OBIがアンクルホールド。不利を悟った阿部が振り払って一旦場外へエスケープ。
KURO-OBIは床に寝ながら阿部がリングに戻るのを待ち受け、下から足関節を取ろうとするが、これを読んでいた阿部が逆にアンクルホールド。続けてアキレス腱固めに持ち込み、そのまま足をクロスさせてサソリ固めからの変形弓矢固め。KURO-OBIはなんとか脱出してブレイク。

阿部は足を引きずりながら追撃していくが、KURO-OBIが引き込んで三角絞め。阿部が体を起こしてエビ固めも、KURO-OBIは即座に腕十字に切り替える。阿部は慌ててロープブレイク。
スタンドで向き合い、KURO-OBIが下から足を絡め取ってヒールホールド。完全に決まり切る前に阿部がロープを掴む。

スタンドで向き合い、KURO-OBIが低空タックルからバックを取る。阿部がクラッチを切りながら腕固めに捕らえ、KURO-OBIの動きに合わせて腕十字に切り替える。KURO-OBIも状態を起こして腕十字でやり返し、三角絞めを狙いフェイントからアンクルホールド。阿部が身体を起こそうとしたところで足4の字固めに捕らえるが、阿部がリバースして絞り上げ、裏足4の字固めの形となるとKURO-OBIがたまらずタップ。

1人先に退場していこうとするKURO-OBIを阿部が追いかけて握手を求めると、KURO-OBIも笑顔でこれに応じた。

第2試合

やむにやまれぬ複雑な事情があり、藤田&誕期&条柴が6人タッグ王座を返上。
先代王者の藤田&誕期と、先々代王者のオースギ&千賀が対戦するという6人タッグ王座が強く意識されたカード。

この日の千賀は裸足で入場し、リングインと同時にニーパッドまで脱ぎ捨てて蹲踞の姿勢。なぜか殺意むき出しで誕期に相撲勝負を要求していく。
これをオースギがなだめ、オースギと藤田の対面でゴング。
スピーディなリストロック、ヘッドロックの応酬からクリーンブレイク。千賀が猛烈にタッチを要求し、試合権利を得るやいなやリング中央で蹲踞の姿勢。

タッチを受けた誕期も相撲勝負に応じ、行司と化したレフェリーによって「はっけよい、のこった」。
全力でぶつかっていくも、誕期が軽々受け止めて上手投げで放り捨てる。

今度はオースギがぶつかっていくも、誕期が軽々受け止めて上手投げで放り捨てる。

今度はオースギ&千賀が前後に連結。2人でぶつかっていくも、誕期が軽々受け止めて上手投げで放り捨てる2人を同時に押し倒す。

藤田が「どうなってんだよルールは」とぼやく中、千賀がオースギを肩車して突っ込んでいくが、誕期はオースギへ地対空突っ張りを連打。オースギが吹っ飛んで頭から落ちていき、残る千賀も誕期がひょいっと投げ捨てて藤田にタッチ。

千賀は藤田を場外に放り出し、オースギ&千賀が場外飛びのフェイントから雲龍型ポーズ。オースギ&千賀が場外に追撃していき、ストリート・スモーファイトを展開。誕期があっという間に2人を投げ捨てていく。

藤田はボロボロ状態の千賀をリングに放り込み、スイングネックブリーカーで追撃してから誕期にタッチ。

誕期が出てくると、千賀は「待てよ。卑怯だろうがッ!2vs1で行こう」と立ち合いを求める。誕期は怪訝な顔をしながらもこれに応じ、コーナー隅からエア塩を撒き始める。千賀は「お前相撲知ってんなあ」と嬉しそうに手のひらいっぱいに掴んだエア塩を投擲。

オースギ&千賀がぶつかっていくも、誕期が軽々受け止めて上手投げで放り捨てる。

既に観戦モードに入ってエプロンであぐらをかきながら見ていた藤田だったが、千賀が「お前関係ないみたいな顔してんじゃねーよ!代われ!」と藤田との相撲勝負を要求。

藤田が出てくると、「2vs2でやるぞ」とタッグ相撲が開催へ。
4人が同時にはっけよいのこったの声とともに突っ込んでいき、オースギ&千賀が2人がかりで藤田をコーナーに押し込んで勝利(?)。さらに2人で誕期に飛びかかっていくが、軽々キャッチした誕期が2人まとめて放り捨てる。

すると、藤田が「俺にやらせてくれ!」と挙手。「俺も俺も!」とオースギ&千賀が挙手。千賀、オースギ、藤田とぶつかっては吹き飛ばされていく夜のぶつかり稽古が展開。この熱に感化されたひよこレフェリーまで稽古に参加して投げ飛ばされていく。

千賀が「待て待て。3vs1で行こう」と提案し、1vs3のハンディキャップ相撲が開催へ。

はっけよいのこったの声に合わせ、藤田が「お願いしますッ!」と突っ込んでいくが、オースギ&千賀は静観し、藤田が投げ飛ばされた瞬間に2人でカバー。誕期が慌ててカットする。

オースギ&千賀はなんとか誕期を場外へと落とし、藤田へダブルのランニング・ブレーンバスター。
千賀がコーナーへの串刺し攻撃を狙うが、かわした藤田がスタンガンで迎撃し後頭部への串刺しニー。誕期にタッチ。

藤田が串刺しラリアット、誕期が串刺しぶちかましからブエノスアイレス午前零時を発射。これをかわして自爆させた千賀はバナナシュートを狙うが、誕期がキャッチして放り捨てる。
千賀は相撲勝負を挑んでいくが、誕期が上手投げから強制的に柔軟体操のような股割りをさせると、千賀がたまらずギブアップ。

千賀は「勝ちたい!俺、相撲で勝ちたいよ……!」と悔しさでむせび泣いた。

第3試合

神崎と政岡の対面でゴング。
リストロックの応酬から神崎が足を刈って倒し、ひっくり返してグラウンド・カンパーナ。スタンドに起こすも政岡がヘッドロックからアームドラッグ。神崎が十字架固めで切り返し、クリーンブレイクから両者タッチ。

瀧澤と木下の対面。瀧澤がショルダータックルからカバーも木下がブリッジで抜け出してロープへ飛ぶ。素早いロープワークの応酬から瀧澤がティヘラで放り捨て、両者タッチ。

橋之介とガイアの対面。ガイアがロープに振ると橋之介がショルダータックル。ガイアがネックスプリングで跳ね起きて側転で橋之介の攻撃をかわしていくが、橋之介がヒップトスで投げながらの側転ドロップキック。神崎にタッチ。

神崎&橋之介が2人でガイアがにダブルのヒップトスから橋之介のその場飛びムーンサルト・プレス&神崎のボディプレスの合体攻撃。神崎とガイアがエルボー合戦を展開していき、エルボースマッシュでかち上げた神崎がロープへ飛ぶ。ガイアはレフェリーを盾にして怯ませ、木下がエプロンからのジャンピングハイキック。神崎が場外へと放り出され、政岡が清掃中ボードで強烈な一撃。ガイアもグリグリと顔面を踏みつけて痛めつけ、神崎をリングに戻してセントーン・アトミコ。木下にタッチ。

木下は神崎をスリーパーホールドで捕らえながら橋之介を挑発。政岡にタッチ。
政岡はコーナーで顔面を踏みつけながら観衆へ写真撮影を要求して神崎へ恥辱を与える。さらに得意のスワンダイブ式のセントーン……と見せかけて着地してから後ろ蹴り。ガイアにタッチ。

ガイアはブレーンバスターを狙う神崎へ着地してからのフックキック、リバース・スリングブレイドから頭頂部へのかかと落とし。さらにロープへ振ってハイキックを発射も、スライディングでかわした神崎がロープへ飛んでフライングフォアアーム。瀧澤にタッチ。

瀧澤はランニングエルボーから串刺しビッグブート。さらにブロンコバスターからのブロンコ式ドロップキックと得意技を連打。ロープへ飛ぶが、ガイアが追走式のスーパーマンパンチ。ガイアがロープへ飛ぶも、瀧澤がカウンターのドロップキックを叩き込み、ロープへ走る。

木下がエプロンから手を伸ばしてガイアに触れたことで試合権利が移り、木下が瀧澤の動きを止めたところへガイアが旋風脚。ふらついた瀧澤をキャッチした木下が旋回式ブロックバスター・ホールド。2人で瀧澤をロープに振るが、瀧澤が2人の攻撃を誤爆させてガイアにティヘラ。橋之介にタッチ。

橋之介は木下にスワンダイブ式ミサイルキックからロープに走るが、木下がカニバサミで倒してロープに倒す。すかさず政岡&ガイアが場外から地対空ドロップキックで顔面をサンドイッチ。政岡がタッチを受ける。

政岡&木下が橋之介をロープに振って生き、橋之介の攻撃をかわしながら木下の延髄切り、政岡のジャンピング・ネックブリーカー、さらに木下を踏み台に飛んだガイアがひねりを加えたムーンサルト・プレス。
政岡が橋之介をメサイアDDTで突き刺すも、瀧澤が顔面へのスライディングキックでカット。木下が瀧澤をジャンピングニーで吹っ飛ばすと、コーナーへ駆け上った神崎が木下にダイビング・クロスボディ。さらにガイアへラリアットを発射も、スウェーでかわしたガイアがRKO。橋之介がガイアをロープに振って顔面にドロップキック。さらに橋之介が政岡にハンドスプリングエルボーを見舞う。

政岡をコーナーに振り、瀧澤の串刺しビッグブート&神崎の串刺しクロスボディ、肩を組んでのダブルミサイルキックが炸裂。さらに橋之介の美しいライオンサルトが決まるもカウントは2。ならばと橋之介がコーナートップからスワントーンボムを発射も、政岡が回避して自爆させる。
政岡はフェイント混じりのトラースキック連打で顔面をぶち抜いていき、Ambitionsを狙う。これを橋之介がスクールボーイで切り返し、政岡がキックアウトした瞬間に神崎がランニングニーで追撃。これは木下がギリギリでカット。

橋之介は政岡のトラースキックをかわしてローリングエルボーを連打し、顔面へのランニングニー。政岡がなんとかキックアウト。
橋之介がみちのくドライバーIIを狙うも、政岡が暴れて着地。橋之介が追撃を狙うも、政岡がエプロンに逃れて回避し、その瞬間に木下&ガイアが突っ込んでいってダブルの串刺しバックエルボー。
木下のバッククラッカー+政岡のダイビング・フットスタンプの合体攻撃が放たれるとともにガイアも場外へのセントーン・アトミコで瀧澤&神崎へ突っ込んで救援を断つ。 最後は政岡がAmbitionsで橋之介を頭から突き刺して3カウント。

GWC認定6人タッグ王座の最後の王者であった政岡&木下がTTTのリングで再び6人タッグ王座を戴冠。ガイアも自分専用のベルトがある王座は初戴冠だ。(※きかんしゃ級王座はベルトといえるパーツは1人分しかなく、パートナーの木下が保持)

第4試合

前回大会に引き続いて2度目のタッグのはずのミステリー&趙雲だが、観衆の中にはチーム・ジャスティス、デビルワールド、社長軍、アルプス工業、トンパチマシンガンズなどの無関係なワードをなぜだか思い出してしまう人も。

ミステリーと定の対面でゴング。
ロックアップでの力比べからヘッドロックの応酬、リストの取り合いからクリーンブレイク。両者タッチ。

趙雲と後藤の対面。趙雲がバックを取るも後藤はビクともせず、リストロックで捕らえながら振り回す怪力を見せる。さらに後藤が逆水平チョップの連打からロープに振るも、趙雲が身軽な動きでひらりひらりとかわしてソバット。さらにロープへ飛んで組み付いていくが、後藤がキャッチしてボディスラム。続けてラリアットを狙う後藤だったが、趙雲がロープを下げて場外に落とし、定もロープ越しのフランケンシュタイナーで場外へ。趙雲は四つん這いにさせたレフェリーを踏み台に場外へのダイビング・カンフーキック。

趙雲からタッチを受けたミステリーは、2人でのトレイン攻撃から後藤にボディスラム、スリーパーホールド、エルボースタンプの連打からロープへ飛ぶ。後藤がカウンターのクロスボディで反撃して定にタッチ。

定はダブルニードロップの連打からフットスタンプ。さらにコーナーに詰めた状態でボディブローを連打し、後藤にタッチ。

後藤はミステリーに逆水平チョップを連打。さらにラリアットを狙うが、ミステリーがカウンターの垂直落下式パワースラム。趙雲にタッチ。

趙雲は後藤を踏み台に飛翔して定へカンフーキックを放つも、定がキャッチ。2人で趙雲をロープに振っていくが、趙雲が攻撃を誤爆させ、2人へまとめて619。さらにチャイニーズ・トペ・レベルサで2人まとめてなぎ倒し、後藤にライダーキック。趙雲は「イー・アル・サン!」の拳打からチャイニーズ・ゴリースペシャル・ボムを狙うが、後藤が必死の抵抗。趙雲はスピンキックからロープに飛ぶも、後藤も十字ロープワークから交通事故タックル。自軍コーナーに吹っ飛んでいった趙雲がミステリーにタッチ。

ミステリーは後藤へダイビング・ラリアットから串刺しバックエルボー。さらに脳天からぶっ刺す垂直落下式サイド・スープレックスからボディプレス。ミステリーはチョークスラムの構えを見せるが、後藤が振り払ってラリアットから垂直落下式ブレーンバスター。定にタッチ。

定は後藤とともにスーパー・パワーボムを狙うが、ミステリーが後藤をクロスボディで倒し、コーナーに上っていた定を趙雲が雪崩式フランケンシュタイナーで放り捨てる。ミステリーは定にツームストン・パイルドライバー。さらに定のスパインバスターをかわしてチョークスラムを決めて見せる。完璧に決まったものの、後藤がギリギリでカット。

後藤が趙雲をバックフリップで叩きつけて排除すると、ミステリーが隠し技のドロップキックで吹っ飛ばす。ミステリーは定にもドロップキックを叩き込み、再びチョークスラムを狙う。これをアームドラッグで切り返した定は、掴んだままの腕を引き寄せながらのバズソーキック。ぐらりと揺れたミステリーに容赦ないランニングニーを突き刺して追撃し、ロープに振ってスパインバスター。すかさず後藤がセントーンで追撃。

定&後藤はミステリーにスーパー・パワーボムを決めて3カウントを奪った。

第5試合

中国へと旅立っていた秀旺がTTTに帰還し、定&後藤とともに【ゴキブリ商会】を結成して再侵略開始。これにブチ切れたガッツが5月の王子大会でインディー統一無差別級王座をかけて秀旺と一騎打ちを行ったが、ゴキブリ商会の乱入によって無効試合に。怒りが頂点に達したガッツは、「どうせ乱入してくるんだろ!じゃあノーDQで完全決着戦だ!」とリマッチを要求。

この日のガッツは、殺意に満ち満ちた様子で竹刀&パイプ椅子を持って入場。
対する秀旺は、謎のモアイ像の前のコップに水を注ぎ、なんらかのミステリーパワーを水に込めてから入場。

ゴングを待たずに秀旺が脱いだシャツを投げつけながら奇襲。さらにサーベルで殴りつけていき、場外へと放り出して殴り合いへと発展。怒りのガッツはチョップ連打からパイプ椅子で滅多打ちに。

さらにガッツは秀旺をリングに戻してエルボードロップを3連打。鬼神ヘッドバッド連打から「立てコラッ!」と咆哮し、竹刀で滅多打ちにしてから喉に竹刀を突き立てて行く。

ガッツが引き起こそうとしたところで秀旺が下から急所打ち。
秀旺はリングの下から巨大な栓抜きを持ち出し、ガッツをぶん殴る。
秀旺はリングの下からマトリョーシカを持ち出し、ガッツの喉に押し当てる。
秀旺はリングの下からモアイ像を持ち出し、モアイ像を使ったスリーパーホールド。
秀旺はガッツをロープに振ってスピンキックからDDT。
秀旺はリングの下から福助人形を持ち出し、ガッツの喉に押し当てる。
秀旺は普通のスリーパーホールドから耳を掴みながらのフェイスロック。さらに堂々とチョーク攻撃も、ノーDQマッチであるためレフェリーはこれを咎めず。

秀旺はガッツの巨体を軽々持ち上げてサイドバスター。

秀旺は持ち込んだスーパーのカゴから大量のVHSを取り出し、リングの上に丁寧に並べていく。その上にガッツをボディスラムで投げようとするが、リバースしたガッツが秀旺をVHSの山へとボディスラム。

ガッツは串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。さらにロープに振ってパワースラムで叩きつけ、WARスペシャルでギブアップを迫る。秀旺がギブアップを断固拒否すると、ガッツは技を解いてラリアットを発射するが、秀旺がカウンターのドロップキックで顔面をぶち抜く。

秀旺はガッツをロープに振ってフライング・ラリアット。秀旺は十字を切ってからブレーンバスターで叩きつけラリアットを発射。ガッツはこれを真っ向から受け止め、壮絶なラリアット合戦を展開。ガッツがロープに飛んでの渾身のラリアットで叩き伏せ、ゴーストバスターまで決めるもカウントは2。

さらにガッツはコーナーへと上がり、大一番でしか見せない奥の手のダイビング・クロスボディで圧殺。これで3カウントが入ると思われたが、後藤がレフェリーの足を引いてカウントを妨害。さらに定もリングに飛び込んできてガッツの顔面へトラースキック。その間に秀旺はモアイパワーが注入された水を呑んでエネルギーチャージ。

ゴキブリ商会のトレイン攻撃から秀旺がトドメのラリアットを狙うが、今度は神崎が秀旺の足を引いて転ばせる。定&後藤がガッツをロープに振るが、ガッツはダブルラリアットで2人まとめてKO。

ガッツは鬼神ボックスを持ち込み、ゴキブリ商会の3人の脳天を次々と殴打。グロッキー状態の秀旺をラリアットでなぎ倒し、必殺のフェイスバスターを狙う。

しかし、ここで胸に“秀警察”と書かれた謎のポリスメンが乱入し、敬礼からパウダー攻撃。リングが白煙に包まれる中、秀旺がラリアットからロマンチックを突き抜けろ!で叩きつけて3カウントを奪った。

秀旺「どーも皆さんおばんでございます。藤原秀旺でございます。『俺のやってる活動をもし松田優作さんが生きていたらなんていうんだろうな』って思ってやっていました。ゴキブリ商会は『殺人遊戯』という映画にインスパイアされて組んだ軍団です。今日皆さんが証人です。僕がチャンピオンになりました。なので、僕の……僕のというか、俺のワガママを言わせてもらえたら、次の挑戦者を指名したいと思います。俺が1つ、忘れていたものがあります。彼にまだ勝っていないので。阿部史典選手。彼と決着を付けたい。もし聞いていたら出てきていただきたいと思います」

(※阿部がリングに上って来て喋ろうとする)

秀旺「ということで、次回、挑戦者ということで。あっ、もうお帰りいただいて大丈夫です」
阿部「俺まだやるって言ってないじゃん?!」
秀旺「次回また見に来てください。……ちょ、ホントにもう良いから帰って。ありがとうございました」
阿部「やるって言ってないじゃん!やるって一言も言ってないじゃん?!」
秀旺「帰らせろ帰らせろ。えー、これでゴキブリ商会、ベルトが揃いましたので、後楽園ホールはゴキブリ商会プロデュースでやりたいと思います。今日皆さんせっかくなので、皆で一緒に締めましょう。ということで皆さんご起立いただいて良いでしょうか。ご・起・立、いただいて良いでしょうか。じゃあ、アキラ(※マイクを渡す)」
定「えぇっ?!俺ッ?!ここまで来て俺ェ?!……えー、今日は皆さんご来場頂きありがとうございます。じゃあ『みんなで行こうぜ後楽園!ゴ・キ・ブ・リ~♪』で。ぶっちゃけ『デ・ハポン』みたいな感じです。みんなで行こうぜ後楽園!ゴ・キ・ブ・リ~♪」

大会を締めたゴキブリ商会は売店へと直行。雑に置かれたベルトをモアイ像が静かに見下ろしていた。

<大会後コメント>

藤原秀旺
「初代王者が獲ってから、2回目だね。ウン。このプロレス界、インディペンデントすべてを見渡しても“藤原秀旺ここに在り”っていう唯一無二であることはもちろんなんだけど、そしたら前に進むときになにか引っかかりがあって、それはなんだろうと思ったら阿部史典という存在があって。数年前に試合したときに俺は負けてましてね。1つそういうものをやりたいなというのと、阿部史典という男がインディペンデント界で猛威を振るっているんだろうけども、次の防衛戦では彼は実は空っぽなんだということを証明する戦いになるんじゃないかと思います。後楽園ホールがゴキブリ集会になると思うし、次回発表したいと思ってるんだけど、全国アイドルオーディション、『ゴキブリシスターズ』ということでね。そっちも4人組のアイドルを作るということでやっていきたいと思います」

――長年のライバルであるガッツ選手との試合はどうだったか
「王様は裸だということに尽きるんじゃないかと思います。無差別の概念に於いては、いくら俺がジュニアヘビーに転向して体重が落ちたどうのこうのと言っても、ハッキリ言ってそんなものは関係ないと思うし、彼にはそろそろ引退勧告していきたいと思います」

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