沖縄県議選を制した自民は高揚「民意が出た」 16年ぶりに自公などが過半数 知事選で「何としても県政を奪還したい」 

県議選の結果の受け止めを語る自民党県連の島袋大幹事長=17日未明、那覇市内(國吉匠撮影)

 自民党県連の島袋大幹事長は17日未明、沖縄県議選で自民や公明など玉城デニー県政に野党・中立の立場を取る候補が過半数の議席を獲得したことを受け「中学生の給食費を無償化する施策を突然打ち出したことや、水道代の値上げなどに対する民意が出たのではないか」と高揚した表情で勝因を分析した。那覇市内で記者団の質問に応じた。

 自公を中心とする勢力が過半数を獲得するのは、仲井真弘多知事の1期目だった2008年の県議選で少数に転落して以来16年ぶり。自民は公認と推薦で22人を擁立し、20議席を獲得した。

 自民は派閥の政治資金パーティー裏金事件で強い逆風があったものの、野党・中立が多数となる「ねじれ議会」を実現させた。

 最大の政治決戦である2年後の知事選を見据え、島袋幹事長は「何としても県政を奪還するため、早急に人選を進めたい」と意気込みを見せた。(政経部・國吉匠)

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