大阪・関西万博/開幕まで300日、会場建設に一般の注目集まる

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)は17日、開幕まで300日を迎える。今夏から開幕に向け工事は最盛期を迎え、工事車両や工事関係者も増える見通しだ。そしてここにきて一般の会場建設に対する関心が高まっていることが明らかになった。シンボル施設・大屋根リングの団体見学ツアーが今月1日に完売。今月から10月まで延べ6日間を設定していた。6月分の一般向け分も同日すべて売り終えた。
会場の現場作業はさらに加速していく。4月に公表した資料によると万博協会は、1日当たりの工事車両台数のピークは10月になると予想。施工各社は開幕に向け、引き続き安全性を確保しつつ、効率的に工事を進める。
国や大阪府・大阪市、民間企業・団体などの国内パビリオンは順調に工事が進み、早ければ今秋ごろにその姿を現す見込み。海外パビリオンのうち、自国で設計・施工するタイプAを希望していた60カ国のうち、タイプXに移行したのは3カ国、万博協会が整備中のテナントビル方式のタイプCには4カ国が移った。タイプAを計画している53カ国のうち、39カ国は6日現在で建設会社を決め、31カ国は着工済み。14カ国については万博協会がさまざまな支援を継続している。

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