徳島県/6月補正予算案に道路啓開加速事業費計上、1123橋の踏け掛み版現状把握へ

徳島県は能登半島地震を教訓に、緊急輸送道路の段差や崩落で通行不能となる恐れのある箇所を抽出し、復旧に必要な資機材(砕石等)を確保するとともに迅速に供給するための配備計画の策定に乗り出す。3日に改定した「徳島県道路啓開計画」の実効性を高めるのが狙い。2024年度6月補正予算案に道路啓開加速事業費5000万円を計上した。
緊急輸送道路上にある全1123橋を対象に、橋と道路の境にある段差の発生を予防する構造物(踏み掛け版)などの現状を非破壊調査(電磁波レーダー探査)で把握する。道路のり面はのり面・落石点検記録や路面変状調査結果などを整理し危険箇所を抽出する。これらを踏まえ、必要な資機材の配備計画を立案する。民間業者の砕石備蓄量を把握し、民間業者の不在地区に設けるストックヤードの選定や備蓄手法も検討する。
最新の道路啓開計画改定では支援要請、状況報告、情報共有などの連絡系統を一本化したのが柱。啓開に当たる民間の窓口は徳島県建設業協会本部が担う。

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