鈴木彩艶、マンU移籍消滅か「本人の考えに問題ある」ジェノアが最有力候補

鈴木彩艶 写真:Getty Images

パリ五輪U23日本代表候補のGK鈴木彩艶は、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)退団に向かっている模様。ジェノアからの関心が報じられる一方、マンチェスター・ユナイテッドが移籍先候補に含まれていない可能性があるという。

浦和の下部組織出身である鈴木は、トップチーム在籍時にGK西川周作からレギュラーを奪えなかった一方、GK小久保玲央ブライアンとともにパリ五輪世代屈指の守護神として話題に。昨年夏にユナイテッドからオファーが届いたものの、GKアンドレ・オナナのバックアッパーになる可能性が高いと判断し、出場機会を求めてSTVVへ移籍した。

海外挑戦1年目ながらも、STVVの正守護神として活躍した鈴木。一部ではジェノア、マンチェスターU、ブンデスリーガ(ドイツ1部)方面からの関心が取り沙汰されているが、選手本人の意向を踏まえるとマンチェスターU移籍の可能性は低いという。

英メディア『ギブミースポーツ』は16日に「マンチェスターUは鈴木の獲得に興味を示しているが、問題を抱えている」という見出しのもと、日本代表GKの去就を特集。これによると、ディーン・ジョーンズ記者は「マンチェスターUは鈴木への関心を失ったことは一度もないので、今回の報道には驚かない」と語った一方、「オナナのバックアッパーとしてベンチを温めることを好んでいない。それにオナナに退団の兆候は見られない。正守護神としてプレーしたいという彼の考えに問題がある」と私見を述べたという。

また、同メディアはジェノアからの関心も報じると、「ジェノア移籍の場合、正守護神としてプレーする可能性が高いことを踏まえると、ジェノアが鈴木にとって好ましい選択肢となる可能性は高い」とリポート。マンチェスターUが争奪戦で敗れる可能性を指摘した。

なお、ジェノアは今季正守護神を務めたGKホセフ・マルティノスにインテル移籍の可能性が浮上。英メディア『スカイスポーツ』イタリア版が今月13日に報じたところによると、すでにクラブ間交渉が進んでいるほか、ジェノアは後釜候補に鈴木をリストアップしているという。

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