【ミニレビュー】ORB 電源ケーブル「Clear Force AC Nova」

今話題のアクセサリーを毎週1つピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、電源関連アイテムからポータブル製品まで幅広く展開する日本のORB(オーブ)。スケルトンなプラグも印象的な最新電源ケーブル「Clear Force AC Nova」をテスト。

ORB 電源ケーブル「Clear Force AC Nova」(価格:46,750円/1.0m、48,400円/1.5m、50,050円/2.0m)※すべて税込

静かな録音空間に残響音が精緻に展開する

スズメッキ処理を施したOFC導体3.5sqの3芯撚り構造の電源ケーブル「Clear Force AC Nova」。ミケーレ・ラッビア「Nimbus」の強烈なバスドラムは制動が効き引き締まったソリッドな音像。「Lost River」で音場内を3次元的に展開する各種電子音の音像も引き締まっている。そしてノイズフロアが非常に低い。

金属部には宝飾用24K肉厚メッキを施している

やや古い録音のハイ・ファイ・セットを聴くと全体的に音色がやや明るめ。山本潤子のヴォーカルをはじめ各音像から雑味が一掃され鮮度アップ。「星のストレンジャー」冒頭のシンバルと鈴をかなり細かく解像し、「荒涼」冒頭のノスタルジーを誘うナローな電子音はややソリッド。

Clear Force AC Novaの電源プラグ側

この音調がダイアナ・クラール 『LIVE IN PARIS』にハマった。非常に静かな録音空間に残響音がクッキリと精緻に展開するので、ライブ感がきわめて豊かなのだ。

価格対現代ハイファイ性能比の高い電源ケーブルと言える。

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