スランプを吹き飛ばすド派手な２打席連発弾だ。
現地６月16日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「２番・指名打者」で先発出場し、２打席連続ホームランを叩き出し、本拠地ドジャー・スタジアムを大興奮に包んだ。
ドジャースの背番号17が大爆発だ。初回は四球で出塁した大谷は０対０で迎えた第２打席、相手先発ブラディ・シンガーが投じたシンカーが真ん中に甘く入ってきた所を見逃さず完璧に捉える。４試合ぶりの一発はセンター左に飛び込む18号の先制ソロ弾で飛距離451フィート（約137メートル）、打球速度114.3マイル（約184キロ）を計測する強烈な一発だった。
だが、ド派手なアーチはこれだけで終わらなかった。１点リードで迎えた６回裏、大谷は初球から積極的に振り抜くと、ライトに高く舞い上がった打球に球場は大歓声。打った瞬間にスタンドインを確信させる19号ソロホームランを叩き込んだ。
１試合２発は今季２度目。２本目の本塁打は打球速度110.7マイル（約178.2キロ）、飛距離400フィート（約121.9メートル）の一撃だった。
打棒爆発の大谷に米記者も破顔一笑だ。全米野球記者協会員（BBWAA）のエリック・スティーブン記者は「ショウヘイ・オオタニは今日、フィールドの３分の１以上を支配している」と自身のX（旧ツイッター）にユニークな表現で大谷の２打席連発を称えた。
さらにその直後、３番のフレディ・フリーマンにも10号ソロが飛び出す２者連発にデーブ・ロバーツ監督も大興奮し、ベンチに戻った同選手の頭にひまわりの種を投げる手荒い祝福をした。
構成●THE DIGEST編集部
