看護師ら完璧連係で命の危機「ブロック」 20代男性にAEDで電気ショック 受けたばかりの研修も成果

的確な救命処置で感謝状を贈られた(右から)松本さん、太田さん、瀬能さん、細見さん=京都府亀岡市篠町・亀岡消防署東分署

 心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)で的確な救命処置をしたとして、亀岡消防署が京都府亀岡市内の女性4人に感謝状を贈った。東分署で15日に贈呈式があり、松本博多消防署長は「(救命された男性に)後遺症がなかったのは、勇気あるとっさの行動のおかげだ」とたたえた。

 会社員細見亜矢子さん(46)、病院事務太田裕子さん(47)、看護師瀬能奈緒さん(47)、小学校教員松本奈津美さん(44)の4人。

 今年4月の平日夜、安詳小の体育館で突然倒れた20代男性を救護した。細見さんが携帯電話で119番通報。太田さんが校内から運んできたAEDを使って、瀬能さんが男性にパッドを貼り付けて電気ショックを与えた。松本さんと瀬能さんが交代で胸骨圧迫をしていると、男性は意識が戻ったという。

 松本さんは「前の週に救命の研修を受けたばかりで、ためらわずに対応できた」と振り返った。救急対応でAEDを使ったのは2度目という瀬能さんは「AEDは音声ガイドもあるので使用は難しくない。(男性が)無事でよかった」と話した。

 体育館では当時バレーボールの練習が行われていて、松本さんは子どもの付き添い、ほかの3人は同じクラブのメンバーとして来ていた。

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