「無糖炭酸水」ブーム拡大中! “お店みたいなソーダ割り”を作るコツは氷とグラスを湿らしておくこと

ブーム拡大中の「無糖炭酸水」 よりおいしく飲むコツをプロに聞いた

「無糖炭酸水」ブーム到来で、各メーカーから、さまざまな種類の商品が発売されています。そのまま飲む時や、お酒の割材にしたい時など、どれを選べばいいのでしょうか? また、家でもソーダ割りをおいしく作るコツとは?

【画像】ユニーク、新商品…注目度高まる「無糖炭酸水」3種

今回は、兵庫・神戸にあるBAR SAVOY hommage(サヴォイ オマージュ)のオーナー 森崎和哉さんに、話を聞きました。

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――炭酸水の種類ごとの上手な楽しみ方を教えてください。

【BAR SAVOY hommageオーナー 森崎和哉さん(以下、森崎さん)】

1「微炭酸水」
海外の発泡系に多く見られます。例えば明るい昼下がり、ランチタイムのお供にいかがでしょうか? 軽く心地よい刺激で舌をリフレッシュ。柑橘系のスライスや香りの良いハーブを添え、少しニュアンスを加えてみるのも素敵です。

2「強炭酸水」
割材に使用すると、様々な素材の味わいをそのガツンとくる爽快感で引き出してくれます。お酒やフルーツジュースなどの味わいの輪郭も、よりハッキリと! 身近にあるお好みの素材を自由に割って、気軽に楽しんでみては?

3「フレーバー炭酸水」(レモンやフルーツなど)
スポーツやアウトドアなどアクティブに過ごす一日のお供に。気軽に摂取できるその爽やかな香りと炭酸の刺激で、リフレッシュ&リラックス。気分転換にピッタリです。ドリンクに少しニュアンスを加えたい時の割材としても。

――お店で使用される炭酸水を選ぶ際に、気をつけているポイントは?

【森崎さん】 様々な銘柄があり、それぞれ魅力的な良さがありますが、以下の点を考えながら選定しています。

・泡がきめ細かい(割った時に素材との一体感がでやすい)
・炭酸ガス圧が強い(調整がしやすい)
・炭酸の持続性
・素直な味のもの(炭酸ガスは僅かな苦味を含むので、割材として素材の味が綺麗に伸びるもの)
・200ml〜300mlくらいの扱いやすいサイズ、使い切りの良さ

――「お店のようなソーダ割り」を家でも作りたいです。コツはありますか?

【森崎さん】 まずは炭酸をよく冷やしておくこと。特にソーダ割りの場合、液体総量に対して炭酸の比率が大きいので重要なポイントです。

次に、炭酸は何かに触れるとそこから強く泡が発生し、どんどんガスが抜けてしまう特性があります。氷やグラスに当たらないように、直接お酒に注ぎ入れると炭酸ガスが抜けにくく、時間が経っても爽快感が持続します。もちろん、混ぜすぎにも注意してください。

最後にちょっとした小技を。使用するグラスと氷を、少し水で湿らせておくと、注ぐ際の炭酸の滑りが良くなりお酒と優しくなじみます。

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気になったいくつかの商品を、実際に試してみました。

まずは、株式会社ハーベスの「奥会津金山 天然炭酸の水」。福島県・金山町の雪解け水が大地に染み渡り、長い年月をかけて湧き出した、日本では珍しい天然の炭酸水です。優しい泡がパチパチとはじける【微炭酸】で、まろやかな口当たりの良さが印象的。

ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)の「北海道富良野ホップ炭酸水」は、ビールの原料でもある“ホップ”由来の【フレーバー付き】炭酸水です。爽やかな香りとほろ苦さで、ビールが飲めない日のノンアルドリンクとしても活躍しそうです。

人気の【強炭酸】の新製品では、サントリーが先月28日に発売した「サントリー天然水 SPARKLING」。喉に直接感じるような刺激的な炭酸ガス圧の強さと、泡のきめ細かさが特徴的。氷を入れても炭酸がへたらないタフさは、ソーダ割りやハイボールによさそうです。

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いかがでしたか? これからの暑い季節、おいしいソーダ割りでクーっと一杯、なんて最高ですね! ぜひ、プロのバーテンダーの小技を、ご自宅で試してみてくださいね。

(取材・文=中口のり子)

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