【写真】[ハーレー試乗インプレ] FXLRSローライダーS:大排気量Vツインの怒涛のパワーを存分に味わい尽くせ!
創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2023年に120周年という大きな節目を乗り越え、新たなる時代へまた走り出している。本記事でリポートするのは、エンジンや足まわりをローライダーSTと共通にしつつ、大柄なフェアリングをハンドルマウントのビキニカウルにし、サドルケースを省いた兄弟モデルの「ローライダーS」だ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
アグレッシブなスポーツ走行に誘われる超弩級モンスター
跨った途端、視界の広いスッキリとしたハンドルまわりでフットワークの良さを予感させてくれるが、実際の操作フィールもまた俊敏で、ライダーはアグレッシブなスポーツ走行に誘われる。
エルボー型に張り出したハイフローエアクリーナーが強い存在感を放つミルウォーキーエイト117エンジンは、レスポンス良くトルクを発揮し、ダッシュがひときわ鋭い。
キビキビとした運動性能をより際立たせているのが、充実した足まわりだ。インナーチューブ径43mmの倒立式フロントフォークは、初期入力から滑らかに動き、神経質な硬さを感じさせない。
フロント19/リヤ16インチの足まわりは、熟成の域に達する秀逸な応答性。接地感を伴いつつも、前輪に目一杯荷重がかかることはなく、大らかなでワイルドなハンドリングを有している。
モノショック式のリヤサスペンションもまた、路面をしっかりと追従し、ストロークの奥では踏ん張りが効く。たとえ大きな段差を乗り越えようとも、衝撃をくらって車体の挙動を乱すようなことがない。
つまり、ハイスペックな前後サスペンションを伴った軽く強靭なシャーシであるがゆえ、ライダーは大排気量Vツインの怒涛のパワーを存分に味わい尽くすことができるのだ。
ストップ&ゴーを繰り返す市街地走行も得意で、シーンを選ばない。2Lに迫る超弩級モンスターであるのに、持て余すことなく一体感を得られる完成度の高さを持つから、感嘆するばかりだ!
ダイレクトなハンドリングは、フォークの突き出し量からも一目瞭然。倒立フォーク/対向4ピストンキャリパー/300mmフローティングディスクローター/ブロンズ仕上げのアルミ鋳造キャストホイールなど、足まわりに隙はない。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。