G7のウクライナ融資、EU諸国は直接関与せず=イタリア首相

[ボルゴエニャツィア(イタリア) 15日 ロイター] - イタリアのメローニ首相は15日、主要7カ国(G7)が制裁で凍結されたロシア資産から生じる利子を活用してウクライナに提供する計画の500億ドルの融資について、現時点で欧州連合(EU)諸国は直接関与しないと述べた。

G7はイタリア南部で開いた首脳会議(サミット)で、凍結されたロシア資産が生む利子を担保にウクライナに融資を行うことで合意した。

メローニ氏は記者会見で融資について「米国のほかカナダ、英国、そしておそらく日本が憲法の制約の範囲内で、提供することになるだろう」と述べた。

その上で「欧州諸国は現時点でこの融資に関与していない。資産が全て欧州に集められているという事実も考慮している」とし、EUとしては融資の返済保証メカニズムを提供する形で貢献することを示唆した。

EU当局者は先に、EUが融資額の半分程度を提供する可能性があるとロイターに述べていた。

メローニ氏はまた、融資返済前にロシア資産の凍結が解除される可能性について、凍結はウクライナの再建に関する約束を含む和平合意が成立するまで解除されないため、懸念していないと述べた。

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