ドジャース・山本由伸が初の故障者リスト入り 上腕三頭筋の張り

日本時間6月17日、ドジャースは山本由伸を「右上腕三頭筋の張り」によって15日間の故障者リストに登録したことを発表した。山本は前日のロイヤルズ戦で今季14度目の先発登板に臨んだが、初回から球速が上がらず、2回28球を投げたところで早期降板。試合後の会見では、数日前から上腕三頭筋に張りがあって登板日をスライドしたこと、試合前のウォーミングアップ中にも張りを感じていたこと、状態が良くなったため登板を回避せずマウンドに立ったことなどを明らかにしていた。ノースロー調整で回復を待つ方針のようだ。

米公式サイト「MLB.com」のサラ・ウェクスラー記者は「山本の問題はヤンキー・スタジアムでの前回登板からスタートした」としている。山本はヤンキースの強力打線を相手に今季最多の106球を投げ、7回2安打無失点の好投。4シームは平均97.0マイル(約156.1キロ)を計測し、この試合での投球が山本の今季最高球速のトップ19を占めることになった。また、スライダーも13球投じ、これはドジャース移籍後では最多の数字となった。ウェクスラー記者が指摘するように、ヤンキース戦での力投が右上腕三頭筋の状態に影響を与えたことは否めない。

幸いにも、ドジャースは山本の穴を埋める投手の用意ができている。右肩の炎症で故障者リスト入りしていたボビー・ミラーが日本時間6月20日のロッキーズ戦で戦列に戻ってくる予定となっているのだ。ドジャースは当初、現在の5人の先発投手(タイラー・グラスナウ、山本、ギャビン・ストーン、ジェームス・パクストン、ウォーカー・ビューラー)にミラーを加えて6人制のローテーションを導入する予定だったが、山本が離脱したことで引き続き5人でローテを回していくことに。ただし、山本やクレイトン・カーショウが復帰したタイミングで6人ローテの導入が再検討されるだろう。

なお、ドジャースは山本と同時に、マイケル・グローブの故障者リスト入りも発表している(右肋間筋痛)。この2投手の枠を埋めるために、マイナーAAA級からJ・P・ファイアライゼンとマイケル・ピーターセンの2投手を昇格させた。

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