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福島市出身の若元春、若隆景、若隆元の「大波3兄弟」らが所属する大相撲荒汐部屋の福島合宿は16日、福島市相撲場で行ってきた朝稽古を終了した。市によると、朝稽古が行われた8日間で延べ約7400人が見学に訪れた。若元春は「福島で英気を養い、来場所への力を蓄えられた」と充実した表情を浮かべた。
最終日には約千人が詰めかけた。今合宿では初めて、次男の関脇若元春と、来場所で幕内復帰が確実となっている三男若隆景が申し合いを行い「兄弟取組」が実現。計12番で若隆景が10勝だった。長男若隆元や同市出身の大賀、丹治の「丹治兄弟」らも熱のこもった稽古を繰り広げた。
大波3兄弟の母校学法福島高相撲部の生徒たちも稽古に参加し、主将の樽井翔さん(3年)は「憧れの先輩たちと稽古ができて本当にうれしかった。胸を貸してもらって励みになった」と話した。
荒汐親方(元幕内蒼国来)は「福島のいい風を感じながらいい稽古ができた。昨年の倍ぐらいのお客さんが連日来て応援してくれたので、力士たちも名古屋場所で頑張ってくれると思う」と応援に感謝し、若隆景は「福島のおいしいものも食べて、しっかり稽古できた」と語った。力士たちは17日に帰京する。