ピクサー、名作アニメの実写化説を否定「その予定はない」ネットでの強い要望も…

ピクサーのピート・ドクター氏が、同社の名作アニメを実写化する予定がないことを明かした。2007年公開のピクサーアニメ『レミーのおいしいレストラン』実写化を求めるキャンペーンがネットで展開される中、予定は一切ないと断言している。

ドクター氏はタイム誌に語った。「その予定はありません。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、私はオリジナルでユニークな映画を作るのが好きなんです。リメイクというのは、個人的にあまり面白くありません」

また、ネズミのシェフを実写化するのは「難しいだろう」とした上で、アニメの方がより創造性が広げられると続けている。2009年作『カールじいさんの空飛ぶ家』を例に出し、「アニメの世界のルールだから成立するということはたくさんあります」「現実の人間が空飛ぶ家に入るようなことがあったら、『ちょっと待ってくれよ、家はものすごく重いんだから、風船でなんて持ち上げられないんじゃないか?』と思ってしまいますよね」「でも、アニメのキャラクターだったら許されるんです。私たちが築き上げてきた世界は、そう簡単に置き換えることができません」と話した。

一方で、海外で間もなく公開開始となる最新作『インサイド・ヘッド2』が会社の行く末を決めるとして「これが劇場公開で成功しなかったら、私たちのビジネスの運営について根本的に考え直す必要が出てくるでしょう」と語っている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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