福島Uが5位浮上 攻めの姿勢貫き、琉球に勝利

【福島―琉球】先制点を挙げる活躍を見せた福島のMF大関=タピック県総ひやごんスタジアム(福島ユナイテッドFC提供)

 サッカーJ3第17節-。福島ユナイテッドFCは16日、アウェーのタピック県総ひやごんスタジアムでFC琉球と対戦し、2―1で勝利して2連勝とした。通算成績は8勝2分7敗で、順位は5位に浮上。福島は次戦の23日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)で3位FC大阪と対戦する。午後2時開始予定。

 【評】福島が攻めの姿勢を貫き勝利した。前半28分にMF大関のゴールで先制すると勢いに乗った。相手DFをかいくぐるようなMF上畑からの配球で中央とサイドを使い分けて攻撃。主導権を握ってゴールに迫り、後半17分にFW城定が追加点を決めた。試合終了間際に失点したが、連係の取れた守りで最少失点に抑えた。(佐藤智哉)

 大関が先制、城定決勝点

 福島が琉球との昇格プレーオフ圏内対決を制した。湿度90%の慣れない気候の敵地で勝ち点3を獲得し、順位も一つ上げて5位に浮上。先制点を挙げたMF大関友翔は「蒸し暑さの中で苦しい試合になるのは分かっていた。チーム一丸となって、もぎ取れた勝利だ」と自信がみなぎった。

 攻撃力の高い琉球を相手に先手を取れたのが大きかった。「暑さもあって、厳しい所でゴール前に入って行けたのがよかった」と大関。前半28分にFW塩浜遼のクロスに合わせて今季4点目を奪取し、チームに勢いをもたらした。さらに後半開始から15分は攻め込まれる時間も続いた中で、後半17分にはFW城定幹大がゴールを奪って追加点。攻めの姿勢が相手を上回った結果だった。

 今季ホーム無敗の琉球に初めて土をつける形ともなり、寺田周平監督は「最大級の賛辞で選手をねぎらいたい」とたたえた。

 次戦は3位のFC大阪をホームで迎え撃つ。勝てば2位浮上の可能性もあり、連勝の流れを生かしたい。

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