独アディダス、中国での収賄疑惑の調査開始=FT

[16日 ロイター] - ドイツのスポーツ用品大手アディダスは、中国事業の幹部社員が「数百万ユーロ」を横領したとする内部告発を受け、大規模な収賄疑惑の調査に着手した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が16日報じた。

同紙によると、告発文は「アディダス中国の社員」が出したとされ、中国でのマーケティング予算に関与する上級管理職を含む複数の中国人のアディダス社員の名前が挙げられている。告発文によれば、同予算は年2億5000万ユーロ(2億6750万ドル)に上る。

アディダスはロイターの取材に対し、「コンプライアンス違反の訴えを極めて深刻に受け止めている。事業を展開している全ての市場で、法規制および社内規則、倫理的基準を順守することを確約している」と説明した。

FTによると、告発文はアディダス社員が発注先の外部業者から「数百万ユーロの現金や不動産などの実物」を含むキックバックを受け取ったと主張している。

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