マグロづくし8千人が堪能 解体ショー沸く 境漁港で「感謝祭」

割裁人がさばくマグロの解体ショーに歓声を上げる来場者=16日、鳥取県境港市昭和町の県営境港水産物地方卸売市場2号上屋

 国内有数のクロマグロの水揚げを誇る鳥取県境港市の境漁港で16日、海の恵みに感謝し消費拡大を図る「第11回境港まぐろ感謝祭」が開かれた。切り身などの販売や人気の解体ショーがあり、コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった昨年を2千人上回る8千人が来場。マグロざんまいを堪能した。

 会場となった県営境港水産物地方卸売市場2号上屋(同市昭和町)では、市価より格安で販売する切り身のコーナーに長い行列ができた。1皿100円の刺し身や500食限定のマグロ丼に舌鼓を打つ来場者の姿もあちこちに見られた。外にはキッチンカーや屋台も並び、地元の境港総合技術高生が提供するクロマグロの団子汁も人気を集めた。

 名物のマグロ解体ショーでは、体長1.9メートル、重さ91キロのクロマグロをベテランの割裁人が鮮やかにさばき、会場を沸かせた。

 松江市から家族4人で訪れた会社員の勝部祐治さん(42)は「初めて来た。刺し身はとろけるようだった」と満喫していた。

 主催した境港天然本マグロPR推進協議会によると、漁獲枠約1800トンには6月中に達する見込み。

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