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【中津】最も権威あるウオータースポーツの世界大会とされる「第64回マスターズ水上スキー&ウエイクボードトーナメント」(5月下旬・米ジョージア州)のジュニアメンクラス(18歳以下)で、中津市の中津南高耶馬渓校3年の中村成(じょう)さん(17)がジャンプ種目で4位に入った。日本の水上スキープレーヤーが出場するのは初めてで、関係者は「決勝で活躍するなど大健闘」と喜んでいる。
マスターズは定められた基準を超えた選手しか出られない最高峰の大会。中村さんは同クラス・ジャンプ種目の基準をクリアしており、世界各地から集まった16人の1人として臨んだ。
予選を突破し、7カ国の8人で競った決勝。中村さんは3本のジャンプの1本目で踏み込む体勢を崩して着水に失敗し、膝を痛めた。2、3本目もいい出来ではなかったが、主催側から「記録ミスがあり、もう1本を」と要請され、「チャンス。とにかく思いっ切り」とジャンプ台へ。3本目の記録(46メートル)を超え、49.8メートルをたたき出した。
1、2位は51.7メートル、3位は51.2メートル。54メートル(非公式)の自己ベストを持っており、「うれしいというより悔しい。初めての会場で水面の感覚が違い、納得できるプレーができなかった」と振り返る。
競技を始めたのは2歳。ホームゲレンデの耶馬渓アクアパーク(同市耶馬渓町)に近い高校に進学し、毎日のように放課後、練習する。これまで国内だけでなくアジア大会などでも活躍し、昨年は世界選手権で年齢制限のないオープンクラスに出場した。
帰国後、膝の療養のため数日休んだが、すでに練習を再開した。中村さんは「これまで以上に頑張り、マスターズでは来年こそ優勝したい。まずは7月の世界選手権ジュニア大会が照準」と意気込んでいる。