サッカー=エリクセンがユーロ復帰戦で劇的ゴール、前回大会で心停止

[シュツットガルト(ドイツ) 16日 ロイター] - 2021年のサッカー欧州選手権(ユーロ)で心停止に陥ったデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、16日に行われたユーロ1次リーグ初戦で先制ゴールをマークし、劇的な復帰を果たした。

エリクセンは前回大会のフィンランド戦で突如心停止となってピッチに倒れ、その場で心肺蘇生処置を受けて一命を取りとめた。これで選手としてのキャリアは終わったかに思われたが、植え込み型除細動器(ICD)を装着し、プレーしている。

今大会でC組のデンマークはこの日、スロベニアと対戦。エリクセンは先発出場し、心停止から1100日後のユーロ復帰を果たすと、前半17分に味方のヒールパスを胸トラップして先制ゴールをマーク。ドラマティックな復活劇を演じた。

マン・オブ・ザ・マッチに選出されたエリクセンはゴールを決めた瞬間、スタンドから大歓声を浴び、「多くのデンマークファンが来てくれて最高だった」とコメント。「(得点できて)良かった。いい時間帯にゴールできた。セットプレーの話はしていたし、実際に得点できた」と振り返った。

試合は1─1の引き分けだった。

© ロイター