HDtracks、MQAによるストリーミングサービス開始を発表。FLACも利用可能

アメリカのハイレゾ・ダウンロードサイトHDtracksと、カナダのLenbrook Media Groupは、オーディオファン向けのハイクオリティなストリーミングサービスを開始すると発表した。開始の時期はまだ明らかにされていない。

HDtracksがストリーミングサービス開始を発表

Lenbrookグループは、2023年に“ハイレゾ折り紙”として知られるコーデック「MQA」を買収。新しくスタートするストリーミングサービスについても、FLAC/PCMに加えて、MQAコーデックを利用した「AIRIA」(旧SCL6)を活用したものになると発表されている。

MQAは、容量の大きなハイレゾ音源をコンパクトに「折りたたみ」、ストリームに乗せやすくする技術として注目されてきた。イギリスのオーディオブランド、Meridian(メリディアン)を率いていたボブ・スチュワート氏が手がけた技術で、2023年にBluesound等の親会社として知られるカナダのLenbrook社に売却。同社はBluOSと呼ばれるストリーミング再生対応のプラットフォームを擁しており、「Lenbrook社がストリーミングサービスを開始するのではないか」という推測も囁かれていた。

MQAは、2022年に低遅延なワイヤレス伝送を可能とする新規格「SCL6」(通称MQAir)を発表していたが、この度SCL6を「AIRIA」という新規格名に変更。HDtracksは、AIRIAを使用した世界初のストリーミングサービスとなる。

HDtracksは、2008年にデヴィッド・チェスキー&ノーマン・チェスキー兄弟によって設立された高音質なハイレゾダウンロードサイト。ローリング・ストーンズやポール・マッカトニー等、洋楽ロック/ポップスの最新作やカタログ作品のハイレゾ音源を非常に早い時期から手がけていたダウンロードサイトの世界的なリーディングカンパニーである。

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