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茨城県のつくば、常総両市を通るつくば下総広域農道(通称・アグリロード)について、市境約2.6キロ区間で小貝川への架橋を含む新たな道路の整備を求める地元住民の総決起大会が16日、常総市内で開かれた。両市の住民や関係者約500人が参加し、要望実現に向けて10万人の署名運動を始めることを確認した。
アグリロードは坂東市借宿と土浦市小野の東西を結ぶ総延長約27キロの農道。1993年度から県と8市町が整備し、2019年度に事業が完了した。
ただ、小貝川が流れるつくば市と常総市の市境は、道路が新たに整備されたわけではなく、南側の既存道路と橋を利用し迂回(うかい)する形をとっている。このため、周辺道路では慢性的に渋滞が発生しており、地元からはアグリロードを直線で結ぶ新たな道路の整備を求める声が高まっていた。
総決起大会は住民13人が発起人となった「つくば市・常総市まちづくりの会」が開催。両市の市長や国会議員、県議らが来賓として参加した。常総市側の発起人代表、篠崎孝之さん(82)は「今の不自然な丁字路を解消するために協力してほしい」、つくば市側の代表、皆葉治郎さん(93)は「小貝川に橋を架け、両市民の交流を活発にしたい」と意欲を述べた。
同会によると、要望するのはつくば市上郷から常総市収納谷の直線約2.6キロ区間。署名は年内を目標に集め、両市長宛ての要望書として提出する。
要望実現には小貝川および常総市を流れる八間堀川への架橋が必要で、同会は総事業費として約200億円規模を想定している。