小1から高3までが見得を切り流し目 情念熱演した子ども歌舞伎

By 三重テレビ放送

歌舞伎の名優七世松本幸四郎の生誕地として知られる三重県東員町で16日、地元の子どもたちが演じる「こども歌舞伎」が披露されました。

地元出身の名優をしのび、日本の伝統文化である歌舞伎を伝えていこうと毎年行われているものです。

今年の舞台には東員町を中心に近隣市町の小学1年生から高校3年生まで10人が出演し、歌舞伎の人気演目である「神霊矢口渡」と「白浪五人男」の一場面を力強く演じました。

このうち、強欲な父親と愛する男性を守ろうとする娘の情念を描いた「神霊矢口渡」の「頓兵衛住家の場」では、恋する娘の駆け引きや心の葛藤を子どもたちが熱演しました。

子どもたちが抑揚を付けた独特のセリフ回しなど、去年9月から練習を重ねてきた成果を舞台の上で存分に披露すると、会場からは大きな拍手が送られていました。

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