葉山町、町制100周年で記念事業が続々 住民主導型、関心は「予想以上」で予算を拡充

5千本のビーチキャンドルが砂浜を照らした100周年記念イベント。1万3千人(主催者発表)が訪れた=5月18日、森戸海岸(ローカルイノベーション提供)

 来年1月に町制施行100周年を迎える葉山町で、町民主導型の協働記念事業が活発に展開されている。これまでに19事業への補助金交付が確定しているほか、今後もさらに増えそうな勢い。当初の見込みを大きく上回るため、町は約850万円の補正予算を計上した。

 町は昨年9月から、「歴史や文化を次世代に紡ぐ」「オール葉山で楽しむ」「機運醸成」を目的とする町民主導の記念事業を募集。承認されると公共施設が無料で使用できるなどの支援のほか、最大50万円の補助金が交付される。

 3月3日の「葉山夏みかん収穫祭」を皮切りに、これまでに町内の棚田を会場にしたコンサートや5千本のビーチキャンドルで海岸にデザインを描くイベントなど6件の交付事業が実施された。今後も、音楽や花火を楽しむフェスタ(8月3日)、記念作文コンクール、町民参加型の舞台劇など13事業が予定されている。

 町は当初、総額で350万円の補助金を見込んでいたが、既に交付決定額は約570万円に達している。さらに今後の新規交付見込み分300万円を加え、6月の町議会第2回定例会に提出した一般会計補正予算案に854万円の補助金を計上し、可決された。

 町政策課の担当者は「予想以上に町民の関心が高く、100周年の盛り上げに貢献してもらっている」と感謝している。

 協働記念事業の募集期間は12月27日まで。詳細は町HPに掲載。

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