by 武石修
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「FUJIFILM GFX100S II」の発売を記念したイベント「Hello GFX」が全国6都市で開催される。ここでは最初の開催地となった東京会場(6月15日、16日)の初日の模様をお伝えする。今後、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台と続く。
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原宿で若いユーザーにアピール
GFX100S IIは1億200万画素のラージフォーマットセンサーを搭載するミラーレスカメラで、6月28日に発売される。イメージセンサーや画像処理エンジンの組み合わせはフラッグシップ機「GFX100 II」と同じながら、8K動画機能を省略したり、連写速度を若干下げるなどして価格を抑えたモデル。
富士フイルムでは今回、GFXシリーズの展示されている店舗が少ないことから、この機会にラージフォーマットを体験してほしいとこのイベントを企画した。特にフルサイズ機のユーザーにラージフォーマットや超高画素の利点を知ってほしいとのこと。
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最近は若いユーザーにもGFXシリーズの認知が進んでいるそうで「いつかはGFX」という声もあるという。同社ではそうしたユーザーにも良い機会になるのではと期待する。東京会場は、原宿という若者が来やすい場所を選んだ。そのせいか会場には若い人や女性の姿も多かったほか、外国人も多く見受けられた。
会場の「クレインズ6142」は1〜3階を使用。1階は主にギャラリーとして大判プリントを多数展示し、超高画素機の解像力やフィルムシミュレーションの絵作りをアピールしていた。
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2階はハンズオンコーナーがメイン。カウンター式では無く、さまざまなレンズが付いた状態のGFX100 IIを手に取って試せるという気軽な形式。新レンズとなる「GF500mmF5.6 R LM OIS WR」も試すことができる。
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そのほか、同社製ボディやレンズが対象のクイックリペアサービスやメタバースのサービス紹介もあった。またレオフォトジャパン、SAEDA、レイクプラッツがアクセサリーを展示するコーナーが設けられていた。
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3階はトークショーのステージエリアとワークショップの撮影エリアが作られていた。ワークショップも盛況で予約も早めに埋まったとこのと。
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開発者によるトークショーを実施
会場ではFUJIFILM Xchannel特別企画として、開発者による「GFX100S II開発秘話」も披露された。登壇したのは富士フイルム イメージングソリューション事業部の米田泰治氏(商品企画)および、イメージングソリューション開発センターの田村一紀氏(開発リーダー)と永見亮介氏(AF設計)の3名。
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GFXシリーズ開発の企画は、当時Xシリーズがすでに高画質との評価を得ていたこともあり、さらに高画質を突き詰めたカメラを作れば凄い製品ができるのではないかとスタートしたという。
1号機は「GFX 50S」で、当時数百万円レベルだったラージフォーマット機を買いやすい価格で広めようとリリースした。主にフィルムも含めた中判カメラの分野で、特に高画質が必要になるコマーシャル写真や風景写真の分野を開拓したとのこと。
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5,000万画素のイメージセンサーの画像を見たときに、今までに無い画質で驚き、これを倍の1億画素にしたらどうなるかと考えて試作機で100人ほどの集合写真を撮影。それを拡大すると一人一人がしっかり写っており、新たな時代の幕開けという確信を得て1億画素機の開発を始めた。
1億画素の「GFX100」はそれまで以上に多くのユーザーに使ってもらうことができたそうだが、そうしているうちにこの画質をもっと多くの人に体感してほしいと小型軽量化を進めた「GFX100S」の開発に着手した。
フレキという信号線の出し方を工夫することでセンサーユニットを小型化した。加えて、シャッターユニットではモーターの個数やギアを減らすことで小型軽量化した。さらにシャッター羽根をアルミからカーボンに変えたほか、衝撃吸収用のバネの追加でイメージセンサーへの衝撃を減らしたそうだ。
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それまで三脚の使用が当たり前と考えられていた中で、手持ちでも使えるというレベルに昇華させることができ、GFX100Sがシリーズ最大のヒットになったという。少しづつだが動物やスポーツといったものを1億画素で残す価値を感じてもらえる人が増えたとのこと。
GFX100S
IIでは、CMOSセンサーの高速化でGFX100S
の5コマ/秒から7コマ/秒に連写速度が高速化した。非常に被写体を追いかけやすくなったという。
AFは同社最新のアルゴリズムを投入している。被写体検出では画面に被写体を入れさえすれば、AIがピントを合わせてくれるそうだ。
GF500mmF5.6 R LM OIS WRについては、ボディに合わせた小型軽量をコンセプトに開発。1億画素対応の画質も実現した。重心をボディ側に寄せることで、取り回しに配慮している。
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クロップ耐性の高さもアピール。これまでは高画素やラージフォーマットによる立体感などが評価されたが、GFXと超望遠レンズを組み合わせることでクロップでも十分対応できる懐の深さがあると話した。
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イメージセンサーも新設計で最低感度がISO 100からISO 80になり、より多くのシーンに対応できるようになった。さらにマイクロレンズの設計も見直し周辺まで均一な光を取り込めるようになりレンズの能力も活かせるようになったという。
フィルムシミュレーションでは「REALA ACE」を搭載。同社ではフィルムシミュレーションのスタンダードを「Provia」としており、ProviaがポジフィルムのスタンダードだとするとREALA ACEはネガフィルムのスタンダードとの位置づけになるとした。
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手ブレ補正はGFX100Sで6段だったものを今回8段に進化している。手ブレ補正ではブレが止まっていることを検出することも重要だそうで、それをライブビュー映像を活用してフレーム毎の差異を見る事で実現しているとのことだ。
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