長崎県と福島県が絆特区に指定、ドローン配送による次世代物流を実現へ

by ドローンジャーナル編集部

2024年6月4日の国家戦略特別区域諮問会議において、長崎県と福島県は「新技術実装連携“絆”特区」に共に指定されることが決定した。

そらいいな(本社:長崎県五島市)のドローンを使った運搬の様子

長崎県は離島が多く、次世代の物流を実現するため、ドローンによる配送サービスに積極的に取り組んできた。しかし現行の有人地帯での目視外飛行(レベル4)は、機体認証手続きに多くの試験と長期間の審査が必要であること、個別の配送場所に対して線形の飛行ルートを特定して飛行の許可・申請が必要で、注文に応じた軒先への配送が困難なことが課題であった。

今回の国家戦略特区では、こうした規制を緩和することで、レベル4飛行によるドローンサービスの迅速な導入や注文に応じた軒先への配送サービス(オンデマンド配送)などが実現する見込みだ。

長崎県はドローンの活用による遠隔化や生産性向上、イノベーション創出に向け、各産業側での活用フィールドの需要とオペレーターの供給をともに拡大させることを目的に、2024年度から「空飛ぶ未来を拓くドローンワールドプロジェクト」を展開している。

今後その一環として、ドローン利用推進のマッチングサイト「長崎県ドローンプラットフォーム」を開設することとし、現在プラットフォームへの参加企業・団体を募集している。参加費は無料。初回の登録申し込み受け付けは、2024年6月21日まで。

▼長崎県ドローンプラットフォーム(マッチングサイト)への参加企業募集
https://www.pref.nagasaki.jp/object/shikaku-shiken-bosyu/boshu/669214.html

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