出水期前に非常時の対処法確認 酒田市水防訓練、消防団員200人参加

酒田市消防団員が水防時の初期対応を確認した訓練=同市・最上川右岸河川敷

 本格的な出水期を前に、酒田市水防訓練が16日、同市下瀬の最上川河川敷で行われ、参加した市消防団員約200人が非常時の対処法を確認した。

 豪雨によって最上川が氾濫注意水位の2.2メートルを超える恐れがあり、水防警報が発表された―との想定。堤防の決壊を防ぐため竹で補強したブルーシートを斜面に敷く「シート張り」、土のうを半円状に積んで漏水量を抑える「月の輪」、堤防に土のうを積んで氾濫を防ぐ「積み土のう」の3工法に取り組んだ。

 訓練に先立ち、鈴木昭団長は先月末に市消防団副分団長が放火容疑で逮捕されたことを受け、「団員が一丸となり、信頼回復に努めなければならない」と訓示した。

© 株式会社山形新聞社